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冒険者ジルク-16

「ゼル」

「白刃一線」


瞬間、脳裏をこれまで生きてきた記憶が走った。

産声を上げた時、歩き始めた頃、野を走り回った少年次代、冒険者として動き始めた青年期、ローズに恋しながら成長していった日々、そしてカルザ達と組んで一年以上の時間。

頑張って生きてきた。悪くないと思える日々だった。そんなことを―


「ーっ!!!」


生命力と魔術による身体強化を限界まで行使する。感性侵食の度合いを完全に無視したそれは、この場さえ凌げればもう奴の支配下に落ちても構わないという覚悟を示していた。


そしてその覚悟はジルクが想定どころか……ヤギの想定すら超える一手だった。

本来ならBランク冒険者のジルクが届くレベルの速度ではない。仮に魔力と生命力を使って魔術で強化されても同じことだった。

だがここにきて起きたことは、魔力と生命力を「全く同じ」量使うことによる魔術の行使。それは既に無くなったと言われる古代の魔術の技術、「魔法」と呼ばれる技法だった。


魔法は魔術や生命力に比べて何倍もの力を発揮する。これによりBランク冒険者であるジルクが、災害獣を討伐できる程の英雄たちの速度に、一瞬だけだが追いつくことを可能にした。




何もかもがスローに見える世界の中、目の前に一足飛びでエルフが横一文字に切りかかってきた。その認識できる動きはスローなどではなく普通の速度であり、しゃがんで回避する。

そして同時にローズの方へと身体を向ける。ローズはこの速度が認識できていない様子だ。このままではドワーフの大槌に粉々にされるだろう。


大怪我をさせるのを恐れるなと暗に言っていたローズが脳裏を駆ける。だがこれは大怪我どころではない。認識できない状態で喰らえば待っているのは―死だ。


横っ飛びしてローズを大槌の軌道から押し出す。これだけでもかなりのダメージを負うに違いないが、死には至らない。


「ごめん」


そしてローズの代わりに大槌を真正面から受けたあたしは身体をバラバラに吹き飛ばされた。


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