夢の中で笑ってるあなたはあなたじゃない
抱かれたいか抱かれたくないかなんて
一度も考えたことないよ
その本を読みたいか読みたくないかなんて
表紙を開いた瞬間、分かるでしょう?
それと同じだから
好きな人と同じ夢を見たい
その人と同じ夢を見たいかどうか
それがすべてなの
夢は夢でしかない
それは知ってる
わたしの夢の中で笑ってるあなたはあなたじゃないことも
わたしの夢の中であなたに抱かれてるわたしはわたしじゃないことも
夢のことを幻想と呼ぶ人もいるし
もしかしたらただの妄想かもしれないし
あこがれや理想なのかもって思うこともあるし
新しくて素敵な思想だったりするのかもしれないし
なつかしい匂いから生まれる何度目かの空想かもしれない
でも、どれも同じ
夢も幻想も妄想も理想も素敵な思想も空想も全部同じなの
どれも現実とは違うから
現実じゃないものに事実や真実なんて何一つ無いから
でもね
あなたがあなたの夢の中でわたしを抱いている夢をわたしも見てみたいって思うの
おかしいかな?
あなたはあなたの夢の中でどうやってわたしを抱くんだろう
わたしはあなたの夢の中でどんな言葉をささやくんだろう
わたしは
わたしの夢じゃなくて
あなたの夢を見てみたい
あなたが見る夢と同じ夢を
あなたの目に映る現実は
あなたの見ている夢を見れば分かるはず
そうでしょう?