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悲しい話

作者: 絶望の淵

おばあちゃんがいました。

毎日ひとり。薄明かりの中、物語を作っていました。


おばあちゃんは、毎日ランプに油を注ぎ、燃やしました。おばあちゃんも燃えていました。

業火に背中を焼かれながら、その光を打ち消す闇と戦っていました。


部屋は熱くなりがちなので、極寒の地に住む必要がありました。


ある日、近所の氷山が崩れ落ち、津波が地を襲いました。

燃えているおばあちゃんは、津波を沸かし、熱湯にしてしまいました。


地に熱湯の濁流が襲います。


ですが、地に住む生身の人間なんて1人もいなかったので、人間への被害は直接的にはありませんでした。しかし、その熱湯は次々と氷を溶かしていき、いずれ一帯の地形が全面的に変わってしまいます。

そしてその影響が徐々に拡大していくにつれて、その周辺一帯の天候までもが変わってしまいました。


最終的に地球全体が温泉になってしまいます。人類は当たり前のようにほろびました。

おばあちゃんは、燃えて膨張し続けています。

気付いたら、とんでもない熱量で、いつからかわかりませんが核融合反応をはじめていました。

もしかしたら、最初から核融合反応も膨張もしていたのかもしれませんね。


長い年月が経ち、おばあちゃんは太陽として宇宙の中心に君臨することになりました。

太陽は、孤独でした。

毎日ひとり、薄明かりの宇宙で、物語を作っていました。





何も考えず、でてきた言葉を打ちました

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― 新着の感想 ―
[良い点] 何も考えずに出てきた言葉でこれなら天才だと思います。
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