リリィ、到着
それから1日が経ち、鬼雨達が白夜叉殺しという名の戦争を始める数時間前まで時刻はせまっていた。
「みんな、よく集まってくれた」
「「「「「うぉぉぉぉぉ!!」」」」」
「今日、結界を破る物が届いた。これから、白夜叉を殺しに行く!……と、言いたいところだが、最終調整を行いたい。作戦は大まかに決まっており、各々わかっているとは思うが、今回の作戦は連携が大事だ」
「「「……」」」
「そこで、今宵も宴だァ!!!」
「「「「「「うぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」
鬼雨の横に立っているフランケンシュタインのゲルンが、ボソボソしながら話しかけてきた。
「どういうことだ、吸血鬼」
「そのまんまの意味だ。宴の用意はこっちでやってんだからいいだろ別に」
「あぁ、何話してんだよ!」
「……お前には話していない。黙ってろ、犬」
「あぁ!? なんだと、ゾンビが!」
「待て待て、お前ら。代表がそんなんじゃ下が着いてこねぇ」
「「……ちっ」」
鬼雨の言葉に納得し、互いに顔を見合わせるだけ。
「はぁ……やれやれ。それと姫がそろそろつく。あいつがいねぇーと始まらねぇーんだよ」
「それを早く言え!」
「悪かったよ……。あれには乗らせてやるから余計なこというなよ。絶対にだ」
「?」
鬼雨はそう言い残すと屋上に行き、かけた満月を見上げる。いつも通りキラキラと光っており、綺麗な月光の中に1つ小さな影ができます。
「きーーーうーーー!!!」
「……来たか!」
ものすごい速さで飛んでたそれは、今、本来は正統に王位継承権を継ぐことができ、そして、昨日、本体に意識を元に戻したリリィだった。
「きーーーうーー!!」
「はぁ、ようやくか……って、おいおいおい! 止まれ!」
飛んできたリリィはそのまんまのスピードで鬼雨に飛びつた。咄嗟だったが、鬼雨は自分の指を噛んで血を流し、後ろに壁を作り出すことで、後ろに飛んでいく威力を強制的に押さえた。そして、あとは踏ん張りで、殺しきれなかったリリィの突進のスピードを殺す。
「んん〜!!! 鬼雨〜! この体で会いたかった……」
「……そうかそうか」
鬼雨はリリィの頭を撫でる。リリィはそれを求めていたかのように、甘え、そして、もっとするように要求する。
「おい、なんの音だ? あ、誰だそいつ!? そんな所でイチャイチャんじゃねぇ! ガチじゃあるめいし……」
「……なに、あの狼……殺す」
「あぁ!? 文句あ──」
リリィは呼びに来た人狼のナルクの首にサイコキネシスをかけ、殺そうとする。それを見た鬼雨は止めようと入る。
「やめろ、リリィ」
「邪魔しないで、鬼雨。あいつ今、悪口を──」
「やめろ……ナルクを殺すな」
ナルクが呼吸を仕出したのを確認し、リリィがサイコキネシスを止めたのも確認する。だが、リリィの怒りは収まっていないのか、イライラを隠せていない。
「はぁ……おい、リリィ」
「なに、き──」
リリィが振り向いた瞬間に鬼雨はキスをした。それが分かった途端、リリィはトロンとした顔になり、鬼雨の口に舌を入れて、激しく鬼雨を求める。そのまま、激しいキスは5分と続き、激しく呼吸と共にお互いの口から繋がった唾液が落ちる。
「これで許せ」
「……まぁ、鬼雨がそこまでゆうなら……」
満月が少しかけた夜、ようやく吸血鬼の王が求めた姫が到着した。




