兄(王)と妹(女王)生まれる
-なんか…あったかくて、なぜか…安心する。ここはどこだろう?どうして僕はここにいるんだろう?-
暗闇の中ぼんやりと薄く光る空間。
なぜ自分がここにいるか、どうして言葉…というもののを話せれるか、理解できるのか、全く分からなかった。
しかし、ふとあたりに、確かにそこに何かがいることはわかった。
-ねぇ。ねぇ。そこに誰かいるの?-
-…-
-ねぇ。ねぇってば。聞いてる?-
-うるさいです…-
-え?-
-うるさいです…!-
-ひどいな。君は誰?ここはどこか知ってる?あとあと…!-
質問した。僕はこの暗闇の中誰ともいえぬ何かに、ただただこたえがほしくて、とにかく質問した。
-だから…!うるさいです!!少しは黙ってください…!黙らないとその舌ひきちぎりますよ?-
だが、その答えが恐かった…ハハハ。
-…ごめん。でも、君は誰なのか教えてよ-
-私は、わたしは…あれ?わからないです…-
-それって…-
段々と明るくなっていく視野とともに、背後にいる彼女から発せられる言葉…に耳を傾けた。
-まぁ、きっともう少しで何か分かるんじゃないですか?多分…-
結局何も聞けず、次第に真っ白な壁の景色がみえた。
「うぅ!う…ぁあ…くっ…!!」
悲痛かつ必死の声とともに
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「男の子と女の子!無事成功しました!」
「ハァハァ…。よかっ…たぁ…。」
辛い顔から一変、その顔は幸せというものでうまっていた。
「ぜひお抱きになってください。」
-あれ?この人誰だろう?なんで僕はこの人に抱かれてるのだろう?-
-さっきから質問ばかりですね。たまには静かにできないのですか?-
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「おぎゃあ!おぎゃあ!」
「フフッ。仲良しっこかな〜?ハァハァ…」
「ありがとう…カレン…。君のおかげで…。」
-綺麗な白い髪…くすぐったいや。どうしてこの人は泣いてるの?-
-知らないです。でも、なぜか安心します-
「綺麗な青い眼、透き通るような白銀の髪、そしてこの可愛い顔、この子はアリシア。」
「ハハッ。きっと君に似たんだね。じゃあ、これからアリシアを守る黒髪のお兄ちゃんは、シュウだ。」
「フフッ。シュウ…あなたにそっくりで、力強い眼をしてるのね。熱くてでも優しさを感じる真っ赤な眼。」
-ハハッ。僕、シュウだって-
-私は、アリシアです-
「ん?おい、カレンみてみろ。」
-僕達、パパとママの子供みたいだね-
-そのようですね。私が妹なのは不愉快ですが-
「え?あら、フフッ。」
-そんなこと言わずにさ、これから仲良くしようよ。アリシア-
「アゥーアゥー!」
-はぁ…フフッ。仕方ないですね。これからよろしくです。シュウ-
「キャハハ!」
「笑ってる。」2人の父親と母親は満面の笑みで我が子を見つめた。
--こうして、不思議な出逢いを果たした
僕、兄シュウと
私、妹アリシアが
平和な世界に生まれてきた--
いや〜…この頃寒すぎですな〜…ガクガク震えながらこの小説かいてますよ〜…。
さて、今回のお話、兄妹生まれる!の話ですが…なんと赤ちゃんなのに言葉が喋れて考えることができる!というスーパーベイビー、シュウとアリシアですが…!なんか今回会話が多かった気がします…汗
まぁ、どのようにしてこれから2人が成長していくのか。乞うご期待です!
ちなみにタイトルもまだ正式に決まったわけではないので、意見などありましたらください!あ、あと、父のアルベルト、母のカレン、息子のシュウ、娘のアリシア、またまた小説の内容にこっていたせいか…小説をかいていてふと思いつきでかきました笑
そちらの方も何かあったら気軽にコメントしていってください!それでは次回話で!