序章-預言-
昔々、遠い遠い、異世界の話。
この世界には《スキル》と略される各個人に1つは所有している能力があった。
ある者は自身の身体能力を高め超人的な力を持つ者や、魔物を使役する者、水や火を操ったりする者など沢山の多種多様な《スキル》を持つ人間や、角や翼を生やした魔物、牛や馬、豚、その他の動物などの生物が存在していた。
そんな世界、ある1人の青年の男の魔術師が、
『この世界に破滅と再生の日が迫っている。』
と言った。
『なんだと!!』
『いつだ!いつなのだ!』
『そんな馬鹿な…』
それを聞いた人々が驚き、僻み、悲しみ、中には意味深な事をつぶやく者など、あたり一帯がどよめいた。
雑音にしか聞こえない言葉が飛び交う中、小槌を持った青年が、
『静かに!静かに!質問したいのは山々だろうがここはひとつひとつ解決していこう!このままだと話し合いが無駄になる!』と場をまとめた。そして横目に
『少し時間がおしているようだが…。』
『あぁ。構わない。』
『感謝する。それでは質問をするが…君の言う破滅と再生…とはどういう事だ?』
『その名の通りだ。』
『だからそれだと漠然とし過ぎてるんだよ!』
『静かに!』
罵声を浴びたというのにこの男は静かである。いや、冷淡とでもいおうか。
『私がなぜこの様な事を言ったか…あなた達にはわかるだろう。しかし、今回に関しては私にもよくわからないのだ…ただ目の前には燃え盛る木々や家屋、そしてそれらが全て白く染まるなか、新たな世界が生み出されていく。そのような景色が急に現れたのだ。』
『なら…君はいつの日かは知らないがこの世界が一度滅びると…そういうのか?』
『あぁ。』
『は!あの大魔術師ともあろうものが…我々をここに呼び出してまで報告したかったものがこんな話とは…話し合いにすらならないこの体たらく…!このおとしまえ、高くつくぞ!』
1人、
『そ…そうだ!前までは尊敬していたがまさかこんな奴だったとは…!』
また1人、
『ふむ…ワシは信じたいが…いささか理屈がないとな…。』
またまた1人、次々と立ち上がりその場から去っていく。
『皆様!どうかお座りに!どうか!どうか!』
『無駄だ。平和がとりえのこの豊かな世界、ましてや少しでも名のある私が突然頭の狂ったような事を言ったのだからな。』
『それでも…!!クソッ…!君は…それでもいいのか!?』
『何がだ?』
『この世界が急に消えてなくなるなど…君も死ぬという事だぞ?』
『あぁ。構わん。これはどうしても逃れられない運命なのだから…平和ボケした家畜どもにはこれから何が起きるか…その目で、身体で味わってもらおうとしよう。』
『本当にそれでいいのか…!《預言者》ワイズマン…!』
『私も実の所、とても恐いのだ…得体の知れない…それもただ破滅と再生の絵、だが運命はそう決めたのだ。』
『ならなぜ…なぜ君はこの預言の中、そう笑っていられるのだ!』
苦虫を口ですり潰したような悲痛の顔と不適な笑みを浮かべる者が次々と罵声をとばしながら消えていく人混みの中に立ちすくんでいた。
今回初投稿の作品!
『楽しい日常は、いつもちょっとした出来事で消え去っていく。』(仮)!
タイトルは考えに考えた結果でもまだ仮ものなんですよねぇ…汗
話の内容をずっと考えていたら、
「あれ?タイトルはどうしよ?」
ってなりました笑
まずは序章、プロローグという事で出させてもらいました!
これからも約一週間くらいのペースで投稿していこうかな〜と思っております!アドバイスなど、ここもうちょっとこうしたほうがいいとか、誤字脱字など、タイトルネームの提案などありましたらどうぞお知らせください!
これからよろしくお願いいたします!