あとがき
とても長いお話でした。
連載期間も、物語自体も。
まずは、このお話を最後まで読んで頂き、本当に有難うございました。
シリーズの連載開始は今から四年――いえ、もう五年前になりますね。
死神といっしょ!
文字通り、私の五年間はこの物語といっしょに在りました。
毎日。このお話の事を考えなかった日はありませんでした。
1stシーズンの日常コメディ。
楽しかったです。本当に楽しかった。書いている時間が幸せでした。
嫌な事も、辛い事も忘れられるひとときでした。
毎話、新鮮さ全開で書いていた記憶があります。
その連載途中で、全く異なったジャンルの小説『血鎖の支配』も並行連載。(現在はサイトから削除し、『廻る世界のフラグメンツ』と題を改め三巻分けの同人誌として発表しております)
あの並行連載は、一層新鮮な気持ちで書くことができて成功だったと思っています。
それから約一年の間を開けて――
2ndシーズンの連載を始めました。
当初は自分の脳内で留めておこうと思っていたストーリーです。
設定では、各々キャラクターには裏があるとしてありましたので。書くとなると、コメディでは厳しかったのです。
いざ書くと決めたら、あとはひたすら突き進みました。
1stと2ndの関係は、表と裏。
根幹に置いたテーマはこれでした。
1stの伏線が気になっていた方も多々おられますでしょう。大方回収したとは思います。
2ndシーズンはバトルや鬱描写の多い物語となりました。
本作第三の主人公兼ヒロイン、惨劇のカタストロフ。
本作最強にして最後の敵、最強のサクリファイス。
どれも、死神ロシュのもう一つの姿でした。
どれも、この上なく里原準を愛していた者でした。
悲惨な真実の中でこそ、より深く気高く不動であり不変であり不屈である《愛情》が見せられるのではないかと思った私は、こういった物語の構成を作りました。
まだまだ語りたい事がありますが、五年分の想いを連ねようとすると凄まじい量になってしまいそうです。ブログで少しずつ語ったりするとしましょう。
死神といっしょ! の物語はひとまず完結です。
しかし是音自身の活動はまだ続きます。
所属サークル内で、当シリーズを新たな形にしようという企画も挙がっております。なので、まだまだ死神さん達とお別れという事にはならないです。
よろしければサークルHPや作者のブログも覗いてみてください。
進展があればそちらに記載いたします。
2ndシーズン、約三年間もの長い間、御愛読いただき有難うございました。
最後まで書き終える事が出来ました。皆様のおかげでございます。
次は『廻る世界のフラグメンツ』と世界観を同じくした作品を連載しようと思っております。
それでは、次回作でもどうぞ宜しくお願いいたします。