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LETTER

 あいあいあい。

 あいあいあいあい。


 ご機嫌麗しゅう、そしてお初にお目に掛かります。

 ワタクシ、レター・ダイアリーという者です。

 レターとお呼び下さいませね。

 はい、はいはいええそうです。その通り。

 名前の通りワタクシ、お手紙でございます。

 ええ。

 はい。

 破らないで。

 燃やさないで。


 うん、落書きも駄目。


 今は駄目です。

 お伝えすべき事柄がございますので。


 それはですねー、これから始まる宴の事ですよー。

 時を超越し! 空間を掌握し! 凶気の頂点に君臨する惨劇様!

 謎に包まれた彼の事もお伝えしなければ勿体ない!

 というわけで一つの眼を御用意しました。

 千里眼と捉えて頂いても構いません。魔眼と呼んで頂いても構いません。

 あの最凶の秘密をお覗きできるというスーパー変態アイテム!

 プハーッハハハ!


 これをコロンと同封しておきましたので。

 勝手に発動しちゃうと思いますけど、ちゃーんとその際には〈†裏章〉と表示されます故どうか困惑なさらぬよう。


 ええ、つまりこれからは二つの章〈宴章〉と〈†裏章〉とが並行して進むことになります。

 主に宴章が中心となり、たまーに裏章が入る感じですねー。


 まあコレ、百文は一見にしかずって事なので。

 ぶぅっちゃけた話、ワタクシいらないんですよねこれが!


 というわけで用件は伝え終わりました故、このレターを破っても燃やしても落書きなんてしちゃっても構いません。

 尚レター・ダイアリーは放っておけば消滅致します。


 ああ。

 ……これはワタクシのお節介なのですが。


 惨劇のカタストロフは容赦が無いです。これから彼の前に散る者も多いでしょう。

 ひとつだけ、お教えしておきますね。

 最終戦争ラグナロクに於いて地獄という機関が潰されなかったのは……カタストロフが守ったからなのです。あ、まだ支部が存在しない頃の話ですよこれ。

 にも関わらず、彼の率いた部隊は戦犯扱いされ表から追放されてしまいました。

 彼はその件で生まれた憎悪によって容赦が無いです。

 特に……死神ギルスカルヴァライザー。


 あの伝説の死神はおそらく――死んでしまうのでしょうねー。

 あーららー。


 では失礼。

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