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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

『生命の戦争史』〜毒親と戦い続けた20年〜

作者: ぽぴ
掲載日:2026/04/17



 私は、感情とは律するものだと思っている。律しなければ、自分を脅かす怪物と戦えなかったからだ。



 私は今日、晴れて毒親である母たちや、その親族と関係を完全に断ち切ることができた。


とてもうれしい。


 私はこの身をずっと潜めて生きてきた。両親や親族、そして、友達にも、明るい気弱な自分を演じて生きてきた。



わざと鍵をつけた日記を用意し、中に「辛い」と書いて隠したり、ノートに強い筆圧で「私は幸せ私は幸せ私は幸せ」と書き、それを消してバレる位置に隠したり……。そんなくだらない小細工を20年も続けた。



対面では、言い返せないように振る舞い、電話では、相手が有能すぎてバカな私が分かっていないふりをし、LINEでは誤送信を繰り返す。



毒親が望む「弱い子供」を演じ続けた。



 途中で、修羅や鬼と呼ばれ、「私」がバレる危険な状況になったが、長年の小細工によって作られた「こいつは弱い子供」というイメージは、すぐには修正されなかった。



 これを読んでいる人は、私を怖いと思うだろうか。私としては、そこまでしないといけない「敵」がいたことに驚いてほしい。



 私は「バカだ」と何度も言われた。存在を否定する言葉が当たり前だった。


おかしいと思わない?


人って、「自分が呼吸している」といった当たり前なことは、意識しないと認識できない。


でもね。



否定する言葉が当たり前になったとしても、

心の痛みは感じるんだよ。残酷じゃない?



 ずっと。ずっとこの日を待ち望んでいた。もう我慢しなくていい。


毒親のしつこい連絡に「 ( ᐛ )<パァ」と適当に返信し、「すまんが、俺のほうが強い。捻り潰すぞ」と言える。



いま「私は生きてる」って感じがする。

空を抱きしめられそう!

 


 本当は母親を殺そうと思ってた。殺さなければ、私の人生が始まらないから。刑務所にいるより、死刑になるより、母が存在していることのほうが、よっぽど辛いから。


毒親からの毒が、どれだけ離れていても私の心を蝕んでいた。



 いつからか、私はシャワーを浴びてそのまま寝たような、激しい寝汗をかくようになった。一番ひどい時期は、それが数年間、毎日続いた。


 眠たいのに連続して30分しか寝られない。30分の睡眠を1日に3回、90分の睡眠時間。眠れないから体がきついし、睡眠不足から消化器が弱って、毎日下痢をする。そのせいで、何もしていないのに体重が10kgも落ちた。


数日に1回。


意識が消失するように倒れ込み、体自身が生命の危機を感じられないと眠れない日々が続いた。


睡眠薬なんて、全く効かなかった。


 常に顔は痙攣し、瞬きをするたび、視界に黒い稲妻が走った。視界が網目状になり、天地がひっくり返るように世界が揺れ、怖くてとっさに布団にしがみついたこともあった。



でも、弱い自分を演じ続けた。

毒親を倒すために。



地獄のような日々だった。

もう母から何も奪われない。

縮こまらずに、「自分」でいられる。


なんていい日なんだ。




 私がずっと何をしていたかなんて、一度も人に言ったことがないし、一度も書いたことがない。頭の外に出したことがない。


母に見つかるかもしれないからだ。



20年間、自分を殺し続けた甲斐があった。


なんて、いい日だ。


夜なのに、空がとても明るく感じる。






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