アニメキャラクターの魅力、声優さんの演技、そして絵そのものの魅力は、ストーリーや演出とは全くの「別腹」で楽しめる物だと思う
皆様こんにちは! シサマという者です。
私は昨年末に長年勤めた介護職を一旦辞職し、年始から工具や資材などを販売、配達する新しい職場に勤務しています。
その過程において環境変化のストレスと消耗する肉体をリカバリーするため、体力を温存しながら意識の原点回帰も兼ねる娯楽を求めました。
その結果が、子どもの頃に好きだったアニメ映画や80年代ポップスなどの再評価。
超アナログ派の私は配信などには全く興味がなく、これと決めた作品はDVDやCDのフィジカルコンテンツ直買いで「所有」です(笑)。
ちなみに私のアニメ映画ベスト3は、
①『クラッシャージョウ』(1983)
②『ルパン三世 ルパン VS 複製人間』(1978)
③『がんばれ! タブチくん』(1979)
……の3作で、3作中唯一リアルタイムで劇場鑑賞した『クラッシャージョウ』は、もちろん思い入れもひとしお。
また、現在も度々テレビ放映される人気作である『ルパン VS 複製人間』。
そして昔の『水曜ロードショー』で観て以来、録画したビデオテープと爆笑した腹がよじれるくらい再生しまくった『がんばれ! タブチくん』ともども、繰り返し観てもその後に触れたアニメ映画と順位が入れ替わる余地が全くないほどの確信に包まれました。
30歳を過ぎてからはほぼ卒業モードだった「アニメ」に、また少し関心が戻ってきたように感じます。
……さて、こうして私がアニメに関する情報を目にとめる回数が増えた最近、気になることがありました。
それは現在公開中のアニメ話題作『超かぐや姫』の扱い方です。
『超かぐや姫』は、日本最古のSFと呼ばれているお馴染みの古典文学『竹取物語』をベースに、思いっきりアニメ映えするように発想を飛ばした作品で、Netflix制作からの短期少数劇場公開から、一気に全国の劇場公開へと拡大。
来月には、何と私の住む北海道の釧路くんだ〜りでも公開が決まりました(笑)!
画像や予告編動画をチラ見するだけでもその突き抜けたパワーは感じますし、私個人的にそこまで食指が動くような作品ではないのですが、女の子のキャラクターデザインとかは素直に可愛いなと思いました。
80年代アニメや90年代OVAのキツめなハイライトに慣れたこの世代(笑)を取り込むポテンシャルもあるデッサン調整は、かなり綿密なマーケティングと現場スタッフの努力を要したと思います。
しかしながら公開から人気が沸騰すると、マスコミや評論家の多くがこの作品に対して、一斉にとあるレッテルを貼り出しました。
「オタク層のパワーで大ブレイク!」
「絵が綺麗なだけで満足するアニ豚にはおすすめ」
……のような論調によるレッテルです。
確かに私個人としても、この作品はジブリ作品や『鬼滅の刃』、『名探偵コナン』や『ドラえもん』といった国民的定番アニメとはターゲット層が違うだろうとは感じました。
とはいえ予想を超える大ヒットという結果は、少なくとも『鬼滅の刃』や『名探偵コナン』の客層の一部が劇場に駆けつけたから発生したものではないでしょうか。
『鬼滅の刃』や『名探偵コナン』のキャラ推しアニメファン、映画ファンを劇場に運ばせるキャラの魅力、絵の魅力、そして突き抜けるパワーも、当然アニメ映画の魅力の一部なのです。
ストーリーや演出に弱い点があってもとしても、世の映画ファン、チャック・ノリスのアクション映画やルチオ・フルチのイタリアンホラー映画とか好きな私とかはそんなこと承知の上で観ているんです(笑)。
……ちなみに、先述した私のアニメ映画ベスト3も冷静に分析すれば、ストーリーが優れている作品は『ルパン VS 複製人間』だけでしょう。
『クラッシャージョウ』はキャラの魅力と絵の魅力、声優さんの演技や音楽を含めた演出が抜きん出ており、『がんばれ! タブチくん』は、4コマ漫画の原作を再現したような絵の魅力と声優さんの演技、そしてギャグのキレが秀逸。
反面、予算と制作期間からコマ数を省略せざるを得なかった『ルパン VS 複製人間』は、やや絵の魅力に劣る部分が否めません。
ただ、アニメファンなら分かっているはず。
アニメキャラクターの魅力とそれを生み出す声優さんの演技、そして絵そのものの魅力は、ストーリーや演出とは全くの「別腹」で楽しめる物であることを。
最後に、批判的な論調を含むエッセイでも、当事者の苦労や心情は必ず盛り込んできた自負のある私としては、世のマスコミや評論家に言いたいことがあります。
自分の飯のタネにする物事には、最低限のリスペクトを忍ばせろ!
忍ばせないとどんどん手取り減るぞ、と……(笑)。




