【プロットタイプ】覆面作家
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
お兄さんの創作部時代の人の話。
ガチ勢故に口が悪く、焼き殺しにかかるタイプ。
創作部。と一括りに言われているが、その活動はグループ、基、人に拠る。何せ『何かしら作っていれば創作部の活動』と見なされるので、熱意の高低も千差万別である。
私が所蔵していたグループは、俗に言う『ガチ勢』と呼ばれるものだった。一見すると皆穏やかだったり、クールな性格をしている様に見える。けれどもいざ創作に携わると、それぞれ非常に強い個性と拘りを持って殴り掛かってくる。
同じグループに所属していながら、何処か一匹狼。良く言えばマイペース。悪く言えば傍若無人。そんな彼は一つの小説を書き上げると、此方を向いて言い放った。
「人の動向を見て、何か時分のモンに充てられるなら存分に充てろ。そうじゃないなら、今すぐ何かしら書いてろ。そんなんじゃ何もならねぇ」
相変わらず鋭い物言いをかまして、自分の小説を読み直す。誤字脱字、文法の間違い、それら即座に赤ペンを入れていく。
『ガチ勢以外興味無い』『本気でやらない奴に価値は無い』そう言って憚らない彼は、今日も強い拘りを持って、物を書く。だから私も今の観察した動向を元手に執筆を開始する。
「ファンが見たら、君の事、どう思うだろうね」
筆者がどれだけ作品だけを見て欲しいと願っても、一度顔出しや、性格が露出すると、それを元に叩く人々もいる。それは人気になればなる程、知名度が上がれば上がる程、顕著になる。
すると彼は颯爽とイラストを手掛けながら、ぶっきらぼうにこういった。
「そんなの、知ったこっちゃねぇ。寧ろ俺の事はとことん嫌いで良い。其れこそ、殺す気で嫌ってくれて構わない。その上で俺の作品を『良い』と認識するのが、本当のファンだと思っている」
サラサラと、イラストが出来上がっていく。恐らく、今書いた小説の挿絵を書いていたのだろう。拘りが強い余り、誰かに任せるのをきっと拒まないから。
「だから俺は生涯、何処へ行っても覆面作家でありたい。有名になりたくて、芸能人と知り合いたくて、書いてる訳じゃねぇから。そんな甘ちゃんと一緒にされたくない。生涯掛けて御免だ」
そうして此方を見据えた。彼の背後に篝が獰猛にも立ち上がり、周り全てを焼き尽くす。瞳には闘士が宿り、今にも殺しにかかりそうだった。
書いててふと思った事。
兄さんはガチ勢の中でもまだ一般人。火に例えると蝋燭。
周りは皆、ガスバーナー。
この同じグループの同期(だと勝手に思ってる作者)、部誌以外に同人誌作ってそう。
そんで、文化祭の時に別個で売ってそう。
幸江一号という人形が店番してそう。
ガチ勢以外に興味無さそうというのは本当かも。
ただでさえイラスト自分で描いてるし、話しながらも手が止まってないし。
でもこの手のタイプは、興味のない相手はガン無視だと思うので、兄さんは認められてそう。
ぶっきらぼうだけど、言葉の節々に相手を気遣う言葉が入ってるので、冷酷ではないと思います。
『やることないなら、とりあえず書け』とか。
ガチ勢の良いところは怖いけれど、その怖さの裏にとんでもない熱意があるところ。
目的以外、何も眼中に無いところ。何も残らないところ。
それ故に小さな後悔がありそう。つまり
『これにハマらなければ、もっと平和で穏やかな別の道があったかもな』
って。でもそれを覆す程、これで良かったと思ってそう。……戦士かな……。
だから万人には進めなさそう。
そこまでの熱意がある人なんてそうそう居ないし、途中で折れることが分かっているから。
キャラを作ってる。というよりかは、ある日突然横切るんですよ。
だから『○○そう』という言葉が出ます。
ちなみに作者はそこまでの熱意はないです。
だから手の届かない憧れな気がします。
一緒にいたらシバかれそう。
『まず、投稿すると言ったら投稿しろ。
→恋愛三ヶ条 以前の長編を投稿すると言って出してない』
『プロットタイプ 打ち切りで、迷走してんじゃねぇ。
そもそもプロットの通り進めないお前の落ち度だろうが。
→短編だけど、中途半端で失速し断念してる』
『プロットタイプ 短編 今まさにネタ切れ New
→「完結しました」発言がないと、信用しちゃいかんやつ』
だから負け惜しみで、後書きに関係ない話の進捗を残すんですよ。
『○○(作者の苗字)、今何処まで進んでんの!?』