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禁術の大魔法使い  作者: うぇに
第二章
61/200

061 そうして俺は新たな禁術魔法を創りだした

 これはマズイ、非常にマズイ状況だ。

 まるで魔精霊シルフィードに追い詰められた時のように。


 下着がポンポンと宙を舞う。

 あられもない姿になった二人の姿は、うん、何度見ても素晴らしいものだ。


 じゃなくて!


 どうせ相手をするなら万全の状態で相手をしたい。

 今の俺では二人を満足させるまでできないだろう。

 というか、風呂場であれだけ頑張ったのに、まだ足りていないところを考えるとお察しだ。


 ちょっと、強くなる項目を増やさないといけないかもしれない。


 火照った顔の二人が、俺の身体に触れる。


 あれだけ絞られたのに、なぜか俺は元気だ。

 不思議なものだ。

 でも、多分もう何も出ないぞ。


 とにかく、この状況をはんとか打破しなければ。


 頭の中の術式を組み合わせ、二人から完全に逃げ切れる方法を模索する。


 考えろ……!

 何か策はあるはずだ!


 リリーの圧倒的な身体能力の差とリンシアのサポートにより物理的な脱出は不可能。

 では攻撃系統の魔法はどうかと考えるが、駄目だ。

 二人を傷つけるわけにはいかない。

 屋敷を破壊すればまた皇帝陛下にも怒られてしまうし。


 ……どうする。


 そうだ、学園の時に研究していた術式理論。

 あれは使えないだろうか。


 画期的な魔法だと思ってたけど、初級魔法では再現不可能なほどに複雑で膨大な魔力が必要な魔法だ。


 以前の俺では禁術魔法の感覚を知らなかったので使うことすらできなかったが……。

 今の俺なら使うことができるかもしれない。


 術式を思い出し、魔法の構築を始める。


「――――ッ!」


 二人の手が、俺の禁術魔法級の物に触れた。

 やめろ、そこは敏感なんだ!


 術式の構築が乱れる、が、失敗させる訳にはいかない!

 俺はできる、やればできるんだ!


 聖精霊サラマンダーだって召喚できたし、使えないはずの上級魔法だって一時的に使えたじゃないか。


 即興で術式をアレンジし、新たな禁術魔法を創り上げる。


 よし、出来たぞ!


 発動だ!


「なっ、アレクシス様!?」

「うっ、まぶし!」


 俺の足元に煌びやかで複雑な魔法陣が展開される。

 刹那、俺の視界が切り替わった。


 成功した……?


 周囲を見回すと、見覚えのある光景。

 帝都にある俺の屋敷ではなく、対魔精霊シルフィード用に建てられた防衛拠点の俺の部屋。

 そう、初めてアレした部屋だ。


 マジか、ほんとにできたぞ、“転移魔法”が!


 補助系統の魔法を高度に応用すれば、転移をすることが可能じゃないかと研究をしていたが……まさか今になってそれが身を結ぶとは。


 王国で発表していれば大金持ちだっただろうな。

 まあ、禁術魔法なので普通の人が使ったら魔力不足で死んでしまうだろうけど。


 ふう、これだけ距離が離れていれば二人も追ってこれないだろう。

 今日はゆっくり休ませてもらって、色々と回復しなければ。


 ……スタミナが持続する魔法の術式でも考えてみるかな。

 治癒系統の魔法になると思うので、完成したらリンシアに教えてあげよう。

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