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私マリーさん、今あなたの家の前にいるの。
「行ってきます」
シンとマリーの襲来の翌朝。俺はいつものようにそう言って家を出るために玄関のドアを開ける。そして、目の前に広がるのはいつもの光景、
「おはようございます、響君」
などでは無かった。
マリーがいた。そう、マリーがいた。(大事なことなので二回言いました)
......。俺はそーっとドアを閉めた。
「ちょっと!? なんで閉めるんですか!?」
ドアの向こうからそんな声が聞こえる。申し訳ないがお帰り願いたい。そうこうしていると、
「あんた、何してんの?」
「ひっ!?」
いつの間にか、後ろに鬼がいた。