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始めました。

そこには怯えていた自分がいた。

そこには震えていた自分がいた。

そこには泣いている自分がいた。

ただ身体を震わせ、恐怖する。

ただ目の前から逃げたくて喚く。

ただ、生きたかった。

それだけが望みだ。

それだけが欲しい。

生きたい、生きたい。

命とは儚い。

だからこそ生きたいと願う。


生きたかった。

生きたい。

生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい生きたい。

死ぬのは嫌だ、死にたくない。

怖い。

何もしていない。

何もできていない。

何のために、どうして生まれてきたのだろう。

1人は嫌だ、寂しいのは辛い。


だからこそ願う、だからこそ求める。

助けてと。


「……大丈夫だから」


きっとそんな声が聞こえた。


それはきっと、救いだった。

それはきっと、希望だった。

それはきっと、悲しみだった。


その手を取り、暗闇から光へと引っ張り出される。

嬉しかっただろう。

きっとその気持ちは間違いじゃない筈だから。


それでも世界は終わる。

争いは止まらず、破滅への道へと進む。

この世界に、救いはない。

この世界に、正しい者はいない。

だからこそ生まれたのだ、作られたのだ。


背後から鳴るサイレン、飛び交う叫び声と足音。

逃げなきゃいけない。

小さくなるまで、見えなくなるまで足を止めてはいけない。

今、捕まれば……何のために……


「…乗るか?」


こくこくと頷き、大柄な男性はバイクに乗せた。


「捕まってろよ」


遠ざかっていく、見えなくなっていく。

ああ、何故自分は…



生まれて来たのだろう。






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