表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逃げ足道場 ~私を面倒事に巻き込まないでください~  作者: 真宵 駆
◆◆第四章◆◆ 特別列車の帰宅困難者

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/104

◆16◆

 ホームから落ちた六人の大男達の内、後方にいた二人は、それぞれアリッサとリーガに後頭部をつかまれて、落下する勢いで顔面をレールに叩き付けられた。二人はうつ伏せに倒れたまま大量の血を流し、そのまま動かなくなった。


 これで二人が戦闘不能。


 すぐさま、後に残された見張りの大男が、コートの内側からサプレッサー付きの拳銃を抜いて、急いでホームの端に駆け寄った。その時、右足首を、下にいたアリッサにつかまれて思いきり引っ張られ、ホームから勢い良くすべり落ち、端の部分に激しく後頭部をぶつけ、意識を失ったまま線路の側溝に転落した。


 これで三人が戦闘不能。


 残り四人の内、最前列にいた二人はうまく受け身が取れず、膝を強打した上、他の二人の下敷きになって、身動きが取れなくなっていた。


 その上に落ちた二人は、下の二人がクッションとなった為、ダメージが少なく、一人はすぐに立ち上がろうとしたが、リーガに足払いをかけられて転倒し、のどに全体重をかけたかかとを落とされて意識を失った。


 これで四人が戦闘不能。


 もう一人は、立ち上がりざま、アリッサの背後から襲いかかろうとして、逆に右腕を捕らえられ、そのまま背負われるように前方に投げ飛ばされた。大男は空中にきれいに弧を描いて、レールに腰を強打し、体を動かすことが出来なくなった。


 これで五人が戦闘不能。


 膝をやられて立てなくなっていた残り二人の内、一人は拳銃を取り出そうとしたが、長いサプレッサーが邪魔になってうまく抜けない。四つん這いになってまごついてる所へ、側頭部をリーガに思い切り蹴飛ばされて、地面に横たわった。


 これで六人が戦闘不能。


 最後の一人は、何とか拳銃を抜くことには成功した。が、引き金に指をかけたまま、拳銃をアリッサにねじり上げられ、まず人差し指、続いて手首を折られ、さらにそのまま腕をからめられて、肘と肩も粉砕され、最後は奪われた拳銃の台尻で、脳天を殴られて気絶した。


 これで全員が戦闘不能。


 アリッサとリーガが線路に飛び降りてから、わずか二十秒の間の出来事だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ