第九話GW⑤
楽しい、楽しいGWも残すところ今日と明日だけになった。
昨日は真理の言う事を何でも聞くと言ったのに、真理は買い物に付き合うだけでいいと言ってくれた。
俺的にはもう少しレベルの高い要求をして貰いたかったが仕方ない。
何だかんだで楽しかったし。
それに筐体の中に二人きりという夢の時間も過ごせたし!
それにしてもあれだな。
やっぱ真理って可愛いって事を昨日で改めて思い知らされたよ。
私服はいつも見慣れてはいるが、なんか昨日はいつもより気合いが入ってた感じがする。ミニスカートにニーソが織り成す絶対領域はもはや神の産物だろ!
髪型はツインテールでなんか大人っぽいツインテールだった。うん。
昨日だけでスマホの容量とSDの容量が満杯になっちまったぜ!まったく真理が可愛いからだぞっ!♡
それに昨日の真理はなんかご機嫌つーかノリノリで一眼レフで盗さ……げふん、げふん。盗らなおっとこれも違うな。隠れて撮らなくても普通にポーズとかしてくれて堂々と撮ることが出来た。おかげでいい写真が何枚も手に入ったぜ!
でも何故か俺もポーズを要求されたりしたな……
そんなに俺の写真が欲しかったのか……なんてね!
真理が俺の写真を欲しがるはず無いよな……
駄目だ!考えただけで泣けてくる……ぐすっ
ここまで昨日の出来事を整理してきたが、俺は今窮地に立たされている……
何故かって?
そりゃ……
楽しいGW三日目が後5分しかないからだ!
ついでに言うとGW全体も後24時間と5分しかないということだ。
なぜ後5分しかないのかだって?
それは……
今さっき起きたからだ!
いや〜昨日の夜はつい興奮してなかなか寝付けなかったんだよね〜。
気付いたら朝笑
もう〜こうなったら起きてやろうと思ってPCとかに真理の画像をバックアップとかしてたらちょっと疲れて、仮眠取ろうとして……そしたら夜!
これぞ神秘かと思ったよ。
そして凄い後悔が押し寄せて来てるよ……
くそっ!
なんで俺は、両親のいないGWの三日目を寝て過ごしてしまったんだっ!
真理も起こしてくれれば……いや真理は多分、俺が疲れて寝ているんだろうと思い、わざと起こさなかったに違いない……
今回はその優しさが憎いよ真理……
ええーい!
くよくよしててもしょうがない!
GWは後1日あるんだ!
この1日はなにがなんでも楽しむぞ!(もちろん真理と)
ピピッ
ん?
丁度GW最終日になったな。
よし。まずは風呂にでも入ってさっぱりしてから今日一日何をするか考えるか。
脱衣所で服を脱いでいると、脱衣所のドアがトントンと叩かれた音がした。今この家には俺と真理しかいないから真理だと分かる。もし真理じゃなく泥棒か何かだったら真理が何かされる前に泥棒及び何かを(自主規制!)しなければならないな。真理は俺が守る!
守りたい妹がいるんだぁぁぁああ!!
俺がそんな事を考えていると真理が声を掛けてきた。
良かった。真理だった……ほっ
「お兄ちゃん……あのさ……」
ドア越しのせいか少し声がくぐもってよく聞こえな……いなんてことあるかああ!!真理の声なら例え次元が違くても聞こえるぞ!!
「どうした?」
俺はクリアな真理の声に反応し、返答を待った。
少しして真理は再び声を発した。
「一緒に……お風呂……入ろ?」






