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第四話指相撲②

唐突にお兄ちゃんが指相撲をしようって言ってきた。


お兄ちゃんを色んなアングルから撮影、模写に忙しいし、夕日に映えるお兄ちゃんを脳内録画している私には

なんで?


って気分だけど、

合法的にお兄ちゃんの手に触れるし、握れるから万事オーケー!


ああ、お兄ちゃんの手に触れるとか、お兄ちゃんナイス提案だよ!!


なんかお兄ちゃん鼻血出してるけど

そういうお兄ちゃんもかっこいい!!


くースマホを取り出せないのが難点だけど

脳内にはしっかり保存しといたから大丈夫!

あっ今日新しいSD買わないと!

32Gじゃ足りないんだよね〜

もっと容量あるの無いかな〜


やばいお兄ちゃんの手が近くに!!

なんかめっちゃ震えてるけど大丈夫!?

もしかして私の手に触るのいやとか!?


いや大丈夫よ真理。

私のお兄ちゃんに限って私を嫌いだなんて……

あるはずないじゃない!


も、もう少しで

お、お兄ちゃんとゆ、指相撲……

き、緊張してきたー


そして私はお兄ちゃんと指相撲をするために指を交差させて、指を組む。


あっお兄ちゃんの手、おっきい。

なんかごつごつしてて男の手って感じがする。

たくましいな〜

お兄ちゃんも私みたいな感想持ってるかな?


私は恐る恐るお兄ちゃんの顔を見た。

私の顔は多分真っ赤だろうけど、言い訳なりなんなりして誤魔化せばいい。



き、気絶してるー


え!?なんで!?


なんで!?気絶してるの!?


そんなに嫌だった!?



家に帰り私が自室で心を癒すためにパソコンでお兄ちゃんアルバムを見ていると、お兄ちゃんがノックをしてきました。


「真理ちょっといいか?」


「いいよ。」


複雑な気分だけど、お兄ちゃんが部屋に来てくれてのは嬉しいから私は部屋に入れた。


「お前怒ってるだろ?」


「別に」


「んー。気絶したのは悪かったよ。俺から誘っといて気絶してさ。でも緊張したというかさ」


ん!?


ちょっとまって?


今、お兄ちゃん緊張したって言わなかった!?


「どうした?急ににやけて……」


「べ、べふにー」


やばいやばい!!!

にやけてきちゃったよー


だってお兄ちゃんが緊張してたんだよ!?

嫌いじゃなくて緊張してたんだよ!?

この私に!!

やばい、どうしよー

嬉しすぎて昇天しちゃいそう。


っとその前にまだちょっとてれ顔のお兄ちゃんを撮っとかないと。

私の手部屋には3桁の隠しカメラがあるからね。

これでどんな角度からのお兄ちゃんもバッチリ撮影出来ちゃうよ!ぢゅる


その後私とお兄ちゃんは仲良くリビングでゲームをしました。


お母さんから


「あんた達仲良すぎ」


って言われちゃった。


もう!


お似合いだなんて!



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