第二話入部②
私、橘真理は、私のお兄ちゃんである、徹お兄ちゃんの通う高校に入学し、お兄ちゃんが所属している部活に入部しました。
正直何をするのか、どんな部なのか、全く分からなかったけど、そんなことはどうでもいい!!
だってお兄ちゃんがいるから!!
迷いなんてない!お兄ちゃんが居る、ただそれだけたけど、私には入部の動悸には十分すぎた!
しかも!しかもですよ!
なんと!
この部活は私とお兄ちゃんだけ!!
もう〜!!幸せ!!
神様は存在したんだ!
入部して一週間経ったけど、特にこれと言った活動は部としてはしてない。まあそうだよね。
部活名が暇潰し部だもんね。
だけど!だけどですよ!!
私は放課後、家とは違うお兄ちゃんを見る事が忙しすぎて暇潰しどころか充実してます!!
バレないように見るのは大変だけどそんなのは苦じゃない!
たまに、お兄ちゃんも私を見てるのか(自意識過剰だけど)私がお兄ちゃんをみようとした時に目が合います。
もう……ほんと……やめてよ
嬉しすぎて顔が赤くなっちゃうじゃん!!
隠すのほんとに大変なんだから!
長机の端、扉側にいつもお兄ちゃんは座る。
そして本とかを読み出す。
たまにスマホを液晶を見ずに、操作してるけど、何なのかなあれ?多分お兄ちゃんのことだから何か凄いことしてるんだろうな〜
※盗撮です
放課後の部室で見るお兄ちゃんは家とは違って何か凛々しい。
短髪の髪に、活気あふれる顔。
見た目はちょっとDQN入ってるけど、
性格は平和そのもの。
そだっ写メ撮っとこ
ん?容量に空きがありません?
しょうがない。もう一台で撮ろ
まさかSDが一杯なんて。買ってまだ一週間しか経ってないのに〜。現像してファイリングしないとね。
多分、人気あるんだろうな〜お兄ちゃん。
まっ誰にも渡さないけどね。
ちゃんと幼稚園の時にお兄ちゃんのお嫁さんになるって言っといたし、大丈夫でしょ!
大丈夫だよね?
もうほんと、いつ見てもかっこいいな〜
もうたまんない!
おっといけない、いけない涎がぢゅる
よし怖いから確認しとこ。彼女いるかどうか。
私はさり気なさを装って聞いてみることにした。
「お兄ちゃん」
「ん?なに?」
「彼女とか居るの?」
「いるはずねーじゃん。ん?どうした?そんなトイレに間に合うか間に合わないかの瀬戸際でぎりぎり間に合った顔して」
「な、な、な、何言ってるのよ!お兄ちゃんの馬鹿!」
危ない、危ない。
私顔に出てたんだ。超安堵の顔。
てゆうかお兄ちゃんその例えはちょっと……うますぎだよ!!
てゆうかお兄ちゃんに、馬鹿って言っちゃた〜!!
どうしようどうしよう!!
私の方が馬鹿なのに!!
でも馬鹿って言われてムッとしてるお兄ちゃんも素敵かも。ぢゅる