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第十話GW⑥

ポチャン……


水滴が湯船に落ちる音がよく聞こえる……


1つ言っておきます……


私は今、ものすごく!!

そりゃもう超絶に緊張してます!!


何と言っても私の背中の後ろにはあのお兄ちゃんがいるから……


水越しとはいえ、お兄ちゃんの背中と私の背中がぴったりとくっついてるんですよ!?

狭い浴槽だから触れちゃいます!

これは合法だから仕方ないですよねっ!

お互い反対向きに座って体育すわりしてるんですがさっきから緊張しすぎてやばいです!


もう気絶もんです……嬉しすぎて……


いや、別に!ヤラシイ気持ちがあってお兄ちゃんを誘ったわけじゃないんですよ?(2割しかないですもん!)


今日一日?いや昨日一日?

ずっとお兄ちゃん寝てたから、もしかしたら私とのデートで予想以上に疲れたんじゃないかなと思って……その……少しでも癒せたらなって……

いや!体に自身があるわけじゃないですからね!?

胸も小さいし……


友達に聞いたら男の人は女の人と一緒にお風呂入ると元気になるって言ってたから……


それを実行しただけなんですからねっ!

本当にヤラシイことはこれっぽっちも……うん。これっぽっちも……


す、少しは……2割くらい……


だって!少しは期待してもいいじゃないですか!

あのお兄ちゃんとお風呂ですよ?お・風・呂!!

年頃の男女がお風呂ですよ!?

そりゃ色々な妄想だって膨らんじゃいますよ!


でも……


実際に一緒にお風呂入ると緊張しちゃいます……


「お、俺先に体洗うなっ!」


「え?あ、う、うん!頑張って!」


バカー!!

何が頑張って!だよ〜!!

体洗うのに頑張るも何もないじゃん!!



それにしてもお兄ちゃんの体って本当におっきいな〜。

そこそこ筋肉もついてるし、さっきまで触れてた背中もおっきかったし。

あ〜!!

写真撮りたい!!初日に買った一眼レフで!!

早くあの性能を確かめたいよ〜!!

あれ少し大きくて持ち運びには不便なんだよね〜。


あっそうだ!

お兄ちゃんの背中洗ってあげよう!!

友達も絶対にやれって言ってたし!


「あの、お兄ちゃん!」


「ん?な、なに?」


「しぇなか!あらったげるよ!」


やばい!噛んじゃった!!

どんだけテンパってるのよ私!!


「いやいいよ!まじで!!ほんとに!!」


え〜〜。

そこまで本気で断らなくても〜


「俺の背中なんか洗って真理の可愛い手をよごすわけにはいかねーし」


!?!?


やだお兄ちゃん!!

私が可愛いなんて!!


嬉しすぎるよ〜!!

もう……この世に悔いはありませ……いやある!

まだお兄ちゃんとあれやとかこれとかしてない!!



その後。

私も体を洗いましたが、その最中、お兄ちゃんは私の方は1回たりとも見ませんでした。

さすが私のお兄ちゃん、紳士だな〜と思いました。


でも少しくらい見てもいいのに!

やっぱ私の体じゃお兄ちゃんを誘惑することは出来ないのかな〜

なんか悲しくなる……ぐすっ


そして気まずさもあってかGW最終日はお互いあまりしゃべらず終わりました。


あまりと言っても合計して2時間ちょっとはお互いしゃべっています。でも休日平均7時間弱(睡眠時間!?)に比べたら少ないですね笑

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