表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Rivica  作者: 黒蜜蜂
4/4

第3話 夢の終わり

 蜃気楼の街へと私達は入った。

 その街は西洋風に作られ、まるでベネチアを描いたような街であった。しかし、辺りは霧で立ち込められていて視界がよく見えない。

 ウッドは再三、注意するように私にこう言った。

「絶対に手を離すな、僕がサクラを見失ったら最後だ」

 私は深く頷いた。すると、またどこからともなく奇声が聞こえた。

「さて、また出てきたな、走るぞ! サクラ」

 私はウッドの手だけを頼りに前へと進んだ。


 街の階段の上がったり下がったりでちっとも前に進んでいる気がしなかった。

「ウッド、本当にあってるの?」

「サクラは僕の事を信じてればいい」

 続けて、ウッドの声が聞こえた。

「サクラ、手を離せ!」

 私は思わずその言葉の言うとおりに手を離してしまった。

「バカ! 罠だ!」

 またウッドの声が聞こえた。ウッドがどこにいるのか全く分からない。どれがウッドの声か分からない。

「……ツカマエタ」

 何やら不気味な声と共に私は黒い魔物に引きずりこまれる!

「サア、クルンダ! コッチニサア!」

 黒い魔物にひきずりこまれると共に、色々な声が聞こえてくる。

「オマエハシンダンダ!」

「オトナシクコチラヘクルンダ!」

 そこへ槍が飛んできて、魔物の触手を切り裂く! ウッドだ!

「いいか、サクラ! 今の位置からまっすぐに走れ! そして一気に回廊を登るんだ!」

「え、ウッドは着いてきてくれないの!?」

「後はお前の力で何とかするんだ! 走れ! オレはこいつらを食い止める!」

「それって、嘘なの!? 本当なの?」

「いいから走れ! 絶対に諦めるな!」

 私はその声に従って、走った。走るしかなかった。


 走っても、走っても、星の回廊には着かない。もしかして、また黒い魔物の囁きだったの? でも、私はその言葉を信じるしかなかった。


 走りついたその先には、回廊があった。どうやら、あの声はウッドだったようだ。しかし、黒い魔物が無数、私の目の前に現れた。私はウッドの言葉を思い出した、絶対に諦めるな! と。私はその言葉を胸に秘め、回廊を駆け上がっていく。

 回廊を破壊しながら、黒い魔物は私に近づいてくる。それでも私は後ろ振り向かずに走り続けた。時折する爆発音から、ウッドが近くで頑張っているはずだと信じた。


 回廊の終わりまで何とか辿り着く。頭上を見上げれば青い星が煌々と輝いている。

「ニガサンゾ!!!!」

 ここで手を星にかざせば私は死なないんだ。私は青い星に手をかざした。すると、そこには朝の光が見えた。そして、その光は私を覆いつくすように意識を消していった。


 目覚めると、病室の天井が見えた。どうやら、私は一命を取り留めたらしい。

「サクラ!」

 そこには付きっきりでいてくれた母がいた。

「あたし、生きてるんだ、良かった」

 母と父がその姿を見て、泣きじゃくった。それも無理もなかった。私はあの夢を見ている最中、3ヶ月も眠り続けていたのだから。


 私はそれから3ヶ月して、何とか退院することができた。そして、父はとある日、不思議なことを言った。

「そういえば、この病室の近くに桜の木があったよな? あれの枝が突然ぽっきり折れたんだよ、風もないのに」

「え?」

「今、考えても不思議でさ、何でだろう? まあ、枝は折れてもまた生えてくるからなあ、しかし、あれは何だっただろう? 不思議だ」

 私は笑顔で答えた。

「もしかしたら、もう一人の私かもしれない」

「そんなことあるか」

「だよね」


 ありがとう、ウッド。私はあなたのことを覚えているからね。

三文小説以下になった感が否めず(=ω =;

メッセージ性とかまるでないから薄っぺらい印象。

まあ、とりあえず完結です、ここまでお付き合いして頂いた方ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ