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Rivica  作者: 黒蜜蜂
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第1話 夢の始まり

 私は今、階段を上がっている。

 辺りは真っ黒でただ一筋に伸びる階段を私は自分の足で上がっている。階段は音を立ててどんどんと崩れ去っていく。私はそれに追いつかれないように必死に必死に上へ上がった。


 階段の終わりには小さなドアがあった。立てかけられた小さな看板には『Rivica』と書かれていた。その意味は私には分からなかったが、私の行く先はその扉の向こう側しかなかった。他に道もない。私は恐る恐るその扉を開いた。


 すると、そこには空があった。無限に広がる青い空。そして、雲の中に私はいる。

「飛び降りろ!」

 その声がどこかから聞こえた。私はその声に従って、青い空の中、飛んだ。


 私は物理法則に従って、垂直に落下していく。重力がのしかかり、加速度を上げて私は一気に落下していく。すると、小さな光が現れ、私を包み込んだ。それは暖かく優しい光でどことなく懐かしかった。スピードは徐々に落ちていき、やがて地面へと私を落とした。

「お久しぶり」

 その声の先には一人の少年がいた。青い汚れたジーンズ。黒いTシャツ。そして、少し黒のかかった茶髪は長く目元が隠れている。ただ鼻の形、口の形を見ると非常に端整な面持ちであるのは分かった。

「私は死んじゃったんだよね?」

 と、私はその少年に尋ねた。少年はするとにこりと笑いながら答えた。

「君はまだ生きているよ、微かながらね。ただあんまり時間はない。君がここに来るのはまだ早過ぎる。僕が出口まで案内するから着いてきて」

 私は辺りを見回した。そこは木々が穏やかに生えており、川が流れ、花が咲いている。それは自分が死んだ後に想像していた景色とは思えないほどの綺麗な光景がそこにはあった。

「ここはレムの森。僕達が目指すのはあそこの回廊さ」

 少年が指差す先にはまっすぐに伸びた塔があった。少し遠い場所にそれはあった。

「あそこの回廊で君があの青く光る星に手を伸ばせば、君はまた君が生きていた場所に戻れる。さあ、手遅れにならない内に行こう」

 少年が私の手を引っ張る。そして、私達は森の中を行く。


 私は少年の名前を尋ねた。少年はその返事に僕は生まれてこの方、名前がない。と答えた。そして、藪を掻き分けながら僕に名前をつけてよ。と言った。私は少年の名前をどうしようか考えた。そこで一本の木を見つけて私はひらめいたように言った。ウッドと。

 ウッドと呼ばれた少年は微かに笑いながら、木って、単純な名前だな。と私を小馬鹿にした。

「もっと、かっこいい名前にしてくれないか? 折角なんだし」

 そう付け加えるように少年は答えた。私は少々不機嫌になったが、また新たに名前を考えようとした。草、花、川。どれを取ってもぱっとしなかった。少年はまだ思いつかないのかというような顔で私を見た。すると、


 ガタガタ……。


 と、地面が揺れた。その時に少年の雰囲気が前とは変わった。

「よし、僕の名前はウッドで行こう。サクラ、今から少し走る」

 ウッドはそういうと痛い位に私の手を握り、森の中を駆け抜けた。後ろを振り向くと黒い影のような塊が追って来ている。

「ねえ、あれは何!?」

「君をさらいに来たんだ、死の世界へとね」

 それは不気味な赤い目をしており、明らかに死の使いを彷彿させる。私達は追いつかれないように必死で逃げる。その黒い化け物はあらゆるモノを飲み込んでいき、森を荒らしていく。闇雲に前へと駆け抜けていくと、そこは崖だった。

「ど、どうするの? ウッド!」

「決まってる、飛び降りるんだ」

 そうすると、ウッドは私を抱きかかえ、崖を飛び降りた。すると、またあの暖かい光が私達を包み込み、そっと地面へと降ろした。

「はあはあ、もう追って来ないよね?」

 私がウッドから手を放した瞬間だった。その黒い魔物は油断した私の手首を縛りつける! そして、私を飲み込もうとする!

「バカ! 手を放すな!」

 ウッドは右手から今度は剣のようなモノを作り出して、その魔物の触手のようなモノを斬った! 私はそれと同時に地面へと叩きつけられた。

「行くぞ! こいつらは死なない。地の果てまで追ってくるぞ!」

 そう言って、ウッドは私の手をすぐさまに掴み、茂みの中を駆け抜けた。魔物は私達が逃げるのすぐさまに察知し、また追ってくる。

「これじゃあ、きりがないわよ、ウッド!」

「こいつを振り切るしか道はない、走れ!」

 私はウッドに言われるがままに走った。しかし、魔物はジリジリと距離を詰めて、私達に近づいてくる。そこに流れの強い川があった。

「しめた! 水の中に飛び込むぞ、しっかりと息を吸い込め!」

 私はわけの分からないまま、水の中に入った。そして、私とウッドは川の流れに沿って、流されていった。

言葉の選びが単純かと思ってしまう今日この頃。OTL


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