女装開始
あらかた道具は揃えてきた。とりあえず服を着てウィッグを被ってみるか。上は白色のニットに下は黒のミニスカというコーデで着てみる。うん、男だ。まだウィッグを被ってなかった。気を取り直してウィッグを被って再び姿見を見てみるとそこにはロングヘアーの美少女が立っていた。
「そこらへんのトップ女優より可愛いな、、、」
自分で言うのもなんだがめちゃくちゃ可愛い。これもうメイクしなくていいんじゃないか。するとしても軽くでいい気がする。最高級の肉は塩だけのシンプルな味付けがベスト的な。とりあえずこの格好で街を歩いてみたい。
「問題は声だな、、、」
男の中では高い方だけどいけるか?
「あーあー、うん、まあいけるか。いけるいける」
最悪喋らなければいい。とにかく早くこの格好で外をふらつきたい。スカウトとかされるんじゃないか?どこに行こうか。とりあえずショッピングモールの方まで行くか。
着いたがすごい視線の量だな。特に男性の視線が半端ない。まあ可愛いもんな。あれ、1人こっち来てるけどもしかしてナンパか?まあ悪い気はしないな。可哀想だけど軽く断るか。
「ねえねえよかったら俺と遊ばない?」
「ごめんなさい、予定があるのでまた機会があればお願いします」
「そ、そっか//また会おうね//」
女子を降るのには慣れてるけど男を振るのは新鮮な感じだな。それと声もバレて無さそうだし一安心。ん?また1人別の奴が来てるな。一難去ってまた一難ってか、ふう、、やれやれまた軽く断りますか
「よ、よかったら連絡先交換しませんか、!」
「私スマホ持ち歩いてないの、ごめんね、、」
「え、そんなことあるわけ、、」
「ほら、トランシーバー。無線派ですどうぞー」
そう言うと男は去って行った。念の為持っててよかったぜ。さてとそろそろ行きま、はあ、二度あることは三度あるか。断るのにも慣れてきたしさっさと断るか
「ごめんなさ「姉ちゃんかわいいな。鼻くそつけといてやるよ」」
そう言われ新品の白ニットに鼻くそをつけられた。
「紅一点だぜ」
とりあえず殴った。
「酷い目にあった、、、なんでこんなとこであいつに出くわすんだよ。」
新品のニットにまさか買って数時間で鼻くそが着くとは思わなかった。まったく最悪だ。この服上下で余裕あった貯金が半分無くなるくらいには高かったのに。そんなこんなで今日はもう帰るかと落ち込んでいる時に
「メイド喫茶、興味ありませんか?」
スカウトが来た。
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