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イケメン・池川大河

俺の名前は池川大河。大根高校一のイケメンと持て囃されている。実際かなりのイケメンだと自覚している。テレビに映る俳優やアイドルに顔面偏差値で負けたと思ったことは1度もない。


「大河先輩、、、!今日の放課後時間空いてますか!」

「ごめんね、今日はおばあちゃんの葬式なんだ」


今日もいつものように女子がやって来る。これが僕の日常だ。正直悪い気はしないが何しろ数が多いので身内がよく死ぬ。辛いものだ。


「大河よくモテるなー俺にも1人ぐらいくれよ?そんぐらいいいだろー?なんならその半分でもいいぜ」


こいつは森山直樹だ。小学校からの親友だがめちゃくちゃ馬鹿だ。だが良い奴だ。てか半分ってなんだよ。


「まあ半分でいいならいいよ笑」

「お?まじか言質とったからな。男に二言は無しだぜ。ところで半分ってどうすればいいんだ?」


知らねーよ。そんなツッコミを心の中でボヤいてる間に体育館に来た。今日は確かバスケだったはずだ。体育館に入ると慣れたものだが大量の視線を感じる。コソコソ話はいつもの事だがある1つの会話が偶然俺の耳に入った。


「大河くんって顔整いすぎてるから女装したら男子にモテそうだよね!」


女装か。そういえば直樹にも小学生のころ似た事を言われたっけか。確か、、、


『お前女みたいな顔してんな、鼻くそ付けといてやるよ。へへへっとっておきのやつだぜ』


こいつクソだな後でこっそり鼻くそ付けとくか。それにしても女装か、悪くないかもな少し興味が湧いてきたから昼飯の時にでも軽く調べてみるか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


昼飯を食べながら女装について調べているといくらか道具が必要なことが分かった。大まかに分けると三つになる。

まず1つ目にウィッグ、つまりカツラだ。これは当たり前だな。次に服だ、上は今持ってるものでいいかもしれないがスカートとかは買わないといけないだろう。最後はメイク道具だ。正直俺の顔の良さを持ってしたら要らないような気もしないでもないが一応買っておいた方がいいだろう。とにかくこの三種の神器は今日の放課後にでも買っておこう、幸い今のところお金の心配はあまりいらない。


「大河なにしてんだ?」

「こっちのセリフだよ」


なんでこいつはずっと俺の机の上で三点倒立してんだよ。こえーよ


「今日帰りにラーメン食いいこうぜ」

「今日四限で終わりだよ」

「じゃあ焼肉でもいいぜ」


こいつ話通じねえな。まあいい、とりあえずこいつは適当に撒いてデパートに必需品を買いに行くか。

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