3話 お姉さんは王女様!?
「で、でっけぇー…。」
目の前にあるデッカい建物に開いた口が塞がらなかった。今まで生きてきてこんなデカい建造物見たのはじめてだ。高さは東京タワーくらいあるだろうか。敷地面積もなかなか凄そうだ。国王の城とか何だろうか。
周りをよく見回してみると日本の街並みとは異なり、西洋のような街並みが並んでいた。
そして貴族や騎士のような人達がぞろぞろ歩いていて、こちらを不思議そうに眺めている。多分パジャマで水浸しだからだろう。
「な〜にキョロキョロしてんのよ。周りから明らか変な目で見られてるの気づかないの?」
「そりゃ気づいてますとも。ちょっとリアルな夢に圧倒されてただけだ。」
こりゃまいったな。神様は夢の中でも俺にリアルな感覚までもプレゼントしてくれた。
ありがとう。神様!
お姉さんに連れられるまま城に向かった。
入り口には俺の3倍近くはある門の前に2人の門番がいた。
「ここって国王とかの城じゃないのか?部外者が入ったら即打ち首とかされちまうんじゃねーのか?」
「な〜に言ってんのよ。お父様はそんな物騒なことしないわよ。まあでも自分の娘が男を連れて帰ってきた事にはムッとするかもしれないけど?笑」
「お父様って……え?お姉さんは王女様なのか?」
「うん。」
起こし方に文句を言っていたが王女様に水をかけられたなんて一般人には経験できない事だ。ご褒美と受け取った方が良いだろう。
二人の門番はお姉さんに敬礼をし、手際良く門を開けてくれた。この扱いを見るとやっぱりちゃんと王女様なのか。
城の中はというとメイドやら使用人が出迎えてくれた。
するとお姉さんがお父様のいる王室は最上階だと言い出した。
「コレ全部階段で登るのか?」
「当たり前じゃない。そんくらい出来なきゃ男じゃないわよ」
「マジで言ってんのか!?登り切る前に屍になるわ!」
この世界にエレベーターはなかったのだ。
神様。これは試練なのですね。
後々待っているエロイベントにたどり着くための試練なんですよね?絶対乗り越えて見せます。
階段の前で準備体操をしていると、後ろで小馬鹿にするような笑い声がクスクス聞こえてきた。
「プークスクス!ジョーダンに決まってるでしょ〜。こんな高さ登れるわけないじゃない。さっき私テレポート使ってたじゃない笑笑」
この女は後でテレポートなしで最上階まで登らせよう。
煽り性能の高いお姉さんを引っ叩いてやろうかと思ったが、女の子には手をあげない主義なのでやめておいた。
まあ少し仕返しにテレポートの時に強めに手を握ってやったら、女とは思えない握力で逆に握り返された。手が潰れるかと思った。
王女様怖い!!
この娘(お姉さん)のお父様はどんな人なんだろうと若干の恐怖を抱きながら王室に向かった。




