一話 謎の頭痛
俺の名前は斉藤玲司。
頭が良くはない大学に通うそこら辺にいる学生だ。
性格はというと小さい頃は活発に外で遊び少しヤンチャだったためいわゆる「陽キャ」と言われる分類だったと思う。だが歳を重ねる内に周りの目を過剰に気にする性格になり、今では人に話しかけることすら緊張で声が震えてしまう。
男からも女からも小学生の頃が1番モテたなぁと感じる事が良くある。そんな事を考えている暇があったら勉強の一つや二つ取り掛かれば少しでも将来の為になるのに…。
いや、勘違いはよしてほしい。やる気はあるのだやる気は。努力しようとする姿勢は誰よりもある。
ただ、長く続かず挫折してしまう事が多いだけだ。
そんな事を言っている内に腹が減ってきた。実家から離れた大学に通っている為近くで一人暮らしをしている。当然ボーッとしていても腹を満たしてくれる飯は出てこない。
家にある残り少ない米を研いでスーパーでオカズを買うために俺は家を出た。
スーパーまでの道のりは長いというより寒いという感情が勝つ。日本の冬は寒いと感じるのは俺だけなのだろうか。11月に入って急に気温が下がった。
朝起きる時なんか元々朝が弱い俺からしたら地獄でしかない。そのせいでよく一限をすっぽかしてしまうのだ。
日本の寒さに口を垂らしていると、スーパーに着いた。
いつも通りに半額惣菜を片手に持ってレジに並び、なんのトラブルもなくスーパーを出た。
寒い帰り道を歩きながらふと思う。
「……退屈だなぁ…。」
そんな感情が頭をよぎった。全てに対して俺は平凡である事に退屈している。
この歳まで彼女もなし。
学歴もなければ、部活では陸上部に所属していたが自慢できるレベルではない。リスクを気にして、挑戦もしてこなかった人生を歩んできた自分自身を悔やむ。
だからといって死にたいとかそんな物騒なことは思ったことがない。
俺には大切な母親がいる。別居をしてから父親は生活費をまったく支給してくれなかったので、母親は朝も夜も仕事に出向き、生活費を稼いでくれていた。
なので最近はバイトで稼いだ金で飯に連れて行ったりしている。最近は予定が合わず行けていないので、スマホで母親に「今度いつ空いてる?」とメッセージを送った。
そのまましばらく歩きスマホをしていると家に着いた。
夕飯と飯を済ませて、布団の上でスマホを見ながら寝っ転がっていると妙に体がだるい。
風邪はあまり引かない体質なのだが、冬の寒さにやられたのか。まだ二十だが歳をとったと感じる。早くなれば治るだろうと思い、いつもより早めに眠りについた。
だが、一向に眠れない。というか体調が以上に悪い。熱っぽいし倦怠感がヤバい。コ○ナとかイン○ルにはかかったことがあるがそれとはまた違うような症状だ。
すると突然頭に激痛が走った。痛すぎて声も出ない。
内側から握りつぶされるような。脳みそを無理やりにかき混ぜられている感じだ。
「ぐあぁぁぁぁっがぁぁあぁぁ!!!??!!」
痛みに遅れてやっと声が出た。自分でもこんな声出るのかと驚くほどの悲痛な叫び声をあげている。
これは本当にヤバいやつだと確信した。これは本当にヤバい。痛みで手もろくに動かせない中、最後の力を振り絞って近くにあったスマホに手を伸ばした。今にも意識が飛びそうだ。死に物狂いで119にかけることができた。
あとは場所を伝えるだけだ。そう思い、応答を待った…。
だが一向に繋がらない。おかしい。何かがおかしい。
違和感を感じてスマホを確認すると圏外になっていた。
こんな時に故障か?死ぬのか?俺は?
誰か、誰でも良いから助けてくれ…
その願いは届くはずもなく俺の意識は途切れた。
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