バイクと幽霊女子高生
今日は珍しく仕事が早上がりになった。
いつもより2時間も早い夜の9時。普段ならそのまま家に直帰する所だが、それはなんだか勿体無い気がする…。
気づけばバイクの行き先は、近くにある海沿いの道へと向かっていた。『プチツーリング』というやつだ。
季節は夏を過ぎた10月の秋。
子供の頃、9月を入れば雨が降る日が増えるたびに少しずつ気温が下がると教えられたが、今年は違うようだ。
日中は、薄い長袖でも薄らと汗をかいてしまう。
夜も、気温は下がるがそれほどのものでもない。だから昨日と変わらずジーンズに半袖のTシャツとラフな格好でバイクに跨って職場に向かった。
だが、そこまで寒くもない秋は昨日までのようだ。
「さっむっ!」
海沿いの道を走る道中、我慢できずに今の気持ちが声に出る。
走る時間が過ぎるごとに身体の芯の温度が下がっていくのを感じる。
手にはめたグローブは夏仕様。風通しの良いメッシュ素材は、風の冷たさをより強く感じさせてやると言わんばかりに手の甲に一点集中でまるで冷凍庫の空気のような風を浴びせ、クラッチやブレーキを操作する為の指は、オイルを注してない機械のおもちゃの様にぎこちない動きになっていく。
「誰だよ、今日もどうせそこまで寒くないだろうし、いつもの服装でいいかなんて言ったやつ…俺だったは。」
寒さを紛らわすために独り言が多くなる。
そういえば、バイト先の店長が「今日から夜寒くなるってテレビで聞いたけど大丈夫?」と心配された事を思い出した。
「大丈夫大丈夫。俺、寒さに強いんで問題なしです。」なんて笑いながら気楽に答えてた過去の自分の頭を今思いっきりぶん殴りたくなってきた。
唯一の救いは頭にかぶってるフルフェイスヘルメット 。
吐く息が篭もるおかげで頭だけはそこまで寒くない…頭だけは…。
「とりあえずここを抜けた先のコンビニに避難するしかないな。」
人間、後悔しても仕方ない。アクセルを気持ち開けバイクの走る速度を速めながらコンビニへ向かった。
※※※
「ありがとうございましたー。」
コンビニ店員の元気な声に応える様に軽く会釈をしながら、外に出て近くの灰皿置き場へと向かう。
カシュッ
小気味良い音立てながらホットの缶コーヒーを開け、一口二口と喉に流し込む。冷え切った身体に暖かさが戻る。
タバコを一本取り出し、火をつけゆっくりと煙を吸い込む。
…ふぅ。
「…あぁ…生き返る。」
今日1日の仕事疲れをタバコの煙と一緒に吐き出す。これこそ最初の一口目の醍醐味である。
禁煙ブームもあってか灰皿が置かれたコンビニも随分減ってきている。そんな中今日来ているこのコンビニは、疲れて気分転換にバイクで走って外で一服したいというそんな時にちょこちょこ利用させてもらっているお気に入りのコンビニの一つだ。
缶に残ったコーヒーの暖かみで暖をとりながら、ぼーっとゆったりとした時間を過ごす。
…
「カッコいいバイクですね。」
突然、声をかけられ振り向くとそこには黒く長い髪を伸ばした多分高校生位だろうか制服を着た見た目可愛らしい少女が立っていた。時間は夜の10時前…塾の帰りか?
「えっと…ありがとう。」
とりあえずお礼だけは伝える。
やはり知らない相手だとしても、自分の乗ってるバイクを褒められるのは嬉しいものだ。
答えた言葉になぜか少し驚いたかのように大きく目を見開く女子高生。
しかし、その驚きもすぐに無くなったのか、次は何かを思いついたのかニンヤリと怪しい笑みになる。
おいおい今のご時世、未成年と話すとか問題の種にしかならないから勘弁して欲しいんだけど。
『事案発生』…ネットでよく見かける言葉が頭をよぎりながらも煙草を吸い、よくわからないこの空間の雰囲気を誤魔化すことにした。
「あの突然あった方にお願いするのも変だとは思うんですが…良かったらバイクに乗せてくれませんか?」
…はい、充分変な話ですね。
勘弁してくれと、煙草を吐き出す。
「…あぁ…残念だけど無理かな。ヘルメットを2個も持ってないからね君を乗せたら警察に止められちゃうかな。」
…よし!なかなかの当たり障りない体のよい言葉!ナイスだ俺!ナイス法律!
心の中でガッツポーズをとる。
「えっ?それなら大丈夫ですよ…私幽霊ですから。」
彼女は笑いながら自身の右手を俺のバイクに向ける。
腕はバイクをすり抜けていく。
「どうですか?これこそ幽霊って感じですよね。怖いですか?ガオー」
小さい子にやる様な『お化けだぞぉ』のポーズ。久々に見た気がする。
「そこは普通うらめしやーとかじゃないかな?」
「へっ?私別に恨めしいとかいう気持ちないですよ?それより幽霊なんですよ?リアクション薄くないですか?…ガオー」
これが若さというやつなのか。彼女のとる仕草は、怖いよりも小さい子がとるほのぼのとした可愛らしさのある行動を見せられてる様にしか見えない。
「まぁサービス業で色んなお客さんと話したりしてると、そんな話も聞けたりするし、俺自体も視えるからあんまり驚いたりはしないかな。」
「あっ!だからなんですね。色んな人に声かけても反応してくれないなか、貴方だけは返事を返してくれたので、はじめはビックリしたんですよ。霊能者さんって本当にいたんですね。そういうのってドラマとかのお話の世界だけだと思ってました。」
うんうんと、何かを納得した様に彼女は首を振っていた。
「まぁ霊能者とはまた違うと思うけどね。視えるだけだし…ちょっとそこで待ってな。」
吸いかけのタバコを消して立ち上がると、彼女をそこで待たせ再度コンビニの中へと入る。
※※※
「少し話でもしようか。とりあえずこれでも飲みなさい。」
コンビニで買ったホットのミルクティーの缶の蓋を開け、彼女の座る地面の近くに置く。やはり若い子にはミルクティーだろう。もちろん独断と偏見である。
「えぇ?私幽霊なんですから飲めるはずないじゃないか!?」
「仏壇にそえる水やお供物と一緒でこういうのは供えるって気持ちが大事。幽霊はその気持ちを食べることができるんだよ。ほら缶に手を置いてみな。」
この言葉は、師匠からの受け売りであるから本当の所は分からない。多分師匠が言うから本当なんだろう。
「…あっ!確かに幽霊なのに温度を,感じてる気がします!…うぅでも何か悔しいですねぇ。私ミルクティー好きなのに飲めません…このっ!このっ!」
何とか飲もうと試みて、必死ですり抜ける缶を持ち上げようとしたり、口を近づけて飲もうとする彼女を苦笑まじりに眺めながら二本目のタバコに火をつけた。
「それで?何で君みたいな幽霊がここにいるのかな?今まで見たことないけど。」
「へっ?…あぁそれはですね。私、数日前にそこの道路で車に跳ねられたんですよ。ポーンって。」
彼女が指を指すコンビニ前の道。一車線ずつのその道路は車の通りはそれほど激しくもない道だ。
「それで気を失ってたのかな?起きた時は初め、あれって?感じだったんですが、とりあえず問題ないならって事で帰ろうとしたんですよ。でもなぜか見えない壁に閉じ込められてまして…移動できるのは道路からコンビニの入り口までですかね。どうしようって思ったんですが、どうしようもできないし…だんだん暇になってきたからとりあえず周りにいる人に片っ端から声かけしてたんです。」
「それでちょうど視える俺に出会って今に至るということか。ちなみにその車の運転手は捕まったのかな?」
「うーん…どうなんでしょう…わかりません。跳ねられたと思った時には、その車そのままいなくなっていた気もします。」
「轢き逃げ?覚えてることあるなら事件に協力するけど。」
「覚えてる事ですか?うーん…黒い車としか…それにいなくなったと言いましたけど、その車、私を轢いたあとスッと消えた感じで詳しく見えてはないんですよね。」
思い出そうとしてるのだろう腕を組んで悩む彼女。
もう一度轢かれたという道路を見る。
轢き逃げにしては、警察が情報提供を求める看板などは立てかけられてはいない。
いや、轢き逃げがあったとして、すぐに看板などはかけられるかは俺には分からない。数日前と言っているから、まだ立てられていないだけなのかもしれないが…。
視線を彼女に戻す。
彼女の姿も少し気になる所がある。それは
『彼女の見た目が綺麗すぎる』こと。
『地縛霊』…交通事故等、不慮の事故で亡くなって未練を残したその地に留まる者は、その当時の亡くなった姿のままなはず、車に轢かれたといっていたのに血の一滴も彼女にはついていないのだ。
タバコの煙をゆっくりと吸って、ゆっくりと吐き出す。
「でもあれだな…どうせ死ぬなら友達と仲直りしとけば良かった…。」
「うん?なんか未練でもあるのかい?」
轢いてきたクルマのことについて、それ以上の事はきっと思いつかなかったのだろう、彼女の話題は変わっていた。
「私が死んだ時の朝、昔から仲良かった友達と喧嘩しちゃったんですよね…ほんと他愛の話で…すぐ謝れば良かったのになんか意地張っちゃって…そのまま学校終わって、いつもなら一緒に帰るのに結局最後まで声をかけずに一人で帰って、その道中に車に轢かれて…」
「確かにそれは未練が出るよね…。」
「それに、お父さんやお母さんにも声が聞こえてなくても、せめてごめんなさいってのに…なぜかこの場から動けないです…さっきお兄さんにバイク乗せてくださいって言ったのも実は乗り物に乗ったらここから出られるかな?って思って聞いてみたんです。」
彼女の表情は、後悔の念が目に見えるように暗く沈んだ顔だった。
煙草の煙を大きく吸いながら彼女の言葉を思い出す。彼女は…
『気づいたらこの場所に留まっていた』
『轢いてきた車に対する恨みはない』
『友達に謝りたい、両親に会いたいという未練がある』
この三つから、この場に留まる理由が見当たらないと結論付けると俺は一つの行動にうつそうと煙を吐いて煙草の火を消し灰皿に捨てた。
「よし、未練も充分ある事だし行きますか。」
「えっ?両親の所ですか?それとも友達の?」
「いや、君の身体のある場所。」
「えっ?でも何処にあるかわかりませんよ?」
「場所は分かるよ。まぁ病院だろうけど、もっと分かりやすい道標があるから。」
俺はそういいながら彼女の後ろについてあるヒモをさす。
肉体と魂を繋ぐヒモだ。
「さっき君に温かいドリンクを渡したでしょ。君はそれを温かいといった。俺の師匠の受け売りだけど、霊に温度を与えるのは大事な事なんだ。死者なら成仏を促しやすくなる。そして君みたいに『まだ肉体が抜けてるだけの魂』なら繋ぐヒモが分かりやすくなる。」
「…えっ?私、死んでないんですか?」
「ヒモが切れてないからね死んではいないよ。今、肉体は意識不明で寝込んでる状態かな。そして君がなんでこの場から動けないかは、多分だけど君が魂のまま気絶してる時に肉体と離されたから、魂がそのまま迷子の状態でこの場に留まらざる終えなかったのかもしれない。それなら俺が近くまで誘導してあげれば戻れると思うんだ。」
「そうなんですね!ぜひっお願いします。」
彼女はスクッと立ち上がると勢いよく頭を下げた。
「了解。…っと、行く前にゴミを片付けてっと」
地面に置いてある中身の入ったミルクティーをそのまま捨てる…わけにもいかないので一気に飲み干す。
中のミルクティーの温度は冷め、味も変わっていた。
お供物を幽霊に飲んでもらうと、すぐに冷めたり味が劣化すると聞いたけど、どうやら本当のようだ。
「……あっ…それ間接…。」
「んっ?なんか言ったかい?」
「い…いえ!何でもありません!」
彼女が何かいっていた気がしたが気のせいみたいだ。なぜかチラチラとこちらに視線を忙しなくみてくるが、特に気にせず空き缶を捨てにコンビニへと戻る。
バイクに乗る際、彼女にバイクの後ろに乗る際の手や足の起き場や曲がる際の重心の傾け方を教えてみる。
幽霊だから関係はないけど、せっかくバイクに乗るのだから出来たら楽しんでもらいたいという気持ちからだ。
簡単に説明した後、エンジンをかけゆっくりバイクを発進させた。
※※※
「はい!到着。」
バイクを止めた先は、予想通りこの市で有名な総合病院だ。
道中、何事も問題なく無事につけた…警察に、ヘルメットをつけてない子を乗せてるといわれ二度、三度程声をかけられたけど、問題もなく無事につけたはずだ。
あの警察官達、署に帰ったら怪談話で盛り上がるんだろうな…。
「えっと…ここに私の体が、あるんですね。」
「だね。夜の病院だから、俺の案内はここまでだけど、あとはさっきと同じヒモを辿って自分の肉体の場所までいけばいいと思う。戻り方が分からなければ重なったり触れてみればいいさ。」
「ありがとうございます。」
彼女はバイクから降りると、また勢いよく頭を下げてきた。
「お礼は言わなくていいから早く肉体の場所に戻りな。師匠曰く魂の状態はあまり良くないって言ってたし。」
「はい!そうします…あの…名前とか聞いてもいいですか?私は奏って言います。如月 奏。」
「…あんま名乗るもんじゃないけど、まぁいいか…四ツ谷 春だ。」
「覚えました!春さんですね…そうだ!春さんに最後に一つやっとかなきゃ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…どう…です…オバケっぽいですかぁ゛?怖いですかぁ゛?」
「…それで怖がるとしたまずは周りの雰囲気を作らなきゃ駄目だと思うな…だから減点…って早く行きなさい。」
「ちぇ…残念です。わかりました…ではさよなら。また会いましょう。」
彼女は大きく手を振るとそのままゆっくりと姿を消していった…
肉体に向かわず、その場で消えたなら自然に身体に戻れたのだろうと思う。
「さて…帰るとしますか。」
またバイクを発進させる。
コンビニからここまで来るのに、また少し身体が冷えてしまった…また帰りにあのコンビニに寄ろうか…いや…店員さんにまた来たと思われるのもなんだかなと思う。
諦めてそのまま家に帰る事にする。
そして、俺は次の日風邪をひいたのは言うまでもないーーー
※※※
彼女と会った日から半年の月日が経った。
余談ではあるが、出会った日の次の日、俺は風邪をひき少しとはいえ熱も出たので、店のバイトを休もうとしたが…「体調管理が出来てないお前が悪い。動けば治る」とバリバリ体育会系発言のブラックな店長の命令のため休みは貰えずに出勤する事になったので、ついでに休憩中に前の日の出来事を話した。
ちなみにこのブラック店長が、俺が師匠と呼んでる人だ。
話を聞いた師匠は、現場を見ていないから断言は出来ないが、と一言添えたあと、霊がその場に留まっていたのは、俺と同じ考えが理由だろうと言っていた。
あと、轢いてきた車は『朧車』もしくは『火車』それに似た類のものに轢かれたのかもしれないとの事。
ただ、彼女は魂が抜けただけだった。昔からの書物の説明を照らし合わせるならそれも不思議な話だという。
ならば、それは偶然が重なりたまたまそこを通った『それ』がたまたま『彼女』にぶつかっただけの『事故』なのかもしれないね。との事。
「世の中にはそう言った説明のつかない不思議な話は当たり前に存在する。だから、彼女は『運悪く』遭遇し、『運良く』助けられた。それだけの話さ」
と師匠は話を終えると、それでもその現場が二度とそんな『事件』が起こらないように気休め程度のお祓いはしておくかと、俺に護符を浸した日本酒の小瓶を手渡すと現場に撒いておきなさいと指示されたのでその日の仕事終わりに撒くことにした。
深夜とはいえ、道路に酒を撒く怪しい男…警察に声をかけられないかと戦々恐々した事は間違いない。
という事で、なんだかんだの事件が解決した後の半年後だ。
あれからの俺は日々変わることのない日常を送っている。
今日も店が暇なので早めに上がっても良いと店長に言われ、俺は、すぐに家に帰ることなくいつものコンビニまで軽めのツーリングを楽しみ、いつものコンビニで、4月になったとはいえ、まだ寒い季節。冷え切った身体を温めるためホットコーヒーを買い外の灰皿置き場の近くで仕事終わりの一服を楽しんでいた。
「カッコいいバイクですね。」
そんな日常の中、声をかけられ振り向いた先には、あの時にあった幽霊女子高生…ただし前と違うのは、ちゃんと肉体に戻れた彼女だ。
「お久しぶりです。」
「無事戻れたんだね。」
「はい!さよならを言った後、気づいたらベッドの上だったんですよ。起き上がった時、ちょうど看護師さんが近くにいて驚いて腰抜かしたりと親も意識が戻ったことを知り慌てて部屋に飛び込んできたりと大変だったんですよ。その後も検査入院とか遅れてる分の勉強を取り戻したりと大変でしたけど、なんとか無事に進級できました。」
「それは良かった。友達とも仲直りできたかな?」
「バッチリです!本当にありがとうございます。」
今は、あの時見せた暗い顔とは真逆の明るい笑顔だった。
それが見れただけで満足満足。いつもよりも吸ってるタバコが美味しく感じる。と思いながらゆっくりと吸う。
「…あっ…それでですね。春さんが良かったら…何ですが…。」
彼女が何かいいにくそうに言葉を続ける。
…なぜだ…何か嫌な予感がする。
今は夜の10時…デジャブかな。
「また…バイクに乗せてくれないかな…と。」
未成年…事案発生…あれ?…デジャブかな?
「…あぁ…残念だけど、ヘルメットがないと乗せられないかな。前と違って幽霊ではないからね。」
よし!ナイス俺!ナイス法律!当たり障りない言葉で乗り切れた!これなら大丈…。
「あっ!それなら大丈夫ですよ!」
へへへっと彼女…嫌な予感しかしない。そういえばさっきから彼女は何かを隠すように両手を後ろにやっていたのだ。
「お小遣いでヘルメット買っちゃいましたから!」
ババーン!
と効果音がなりそうな勢いでヘルメットを見せる彼女。
…やばい…煙草の煙をゆっくり吸い込む…言い訳が思い浮かばない…
…
はぁ…。煙を吐き出しながらタバコの火を消す。
「分かった…。ただし目的地は君の家までだ。この時間に未成年を連れ回すのはお巡りさんが怖いからね。」
まぁ退院祝いとして乗せてあげるということにしよう。
(キュルキュル…ブロン!)
バイクにエンジンをかけて、跨るとそれに続いて彼女も後ろに乗る。どうやら乗り方は覚えてるようだ。
バイクをゆっくりと発進させて、俺は目的地の彼女の家へと向かう事にした。
今日は、いつも以上の安全運転を心がけながらーーー。