ネオ・ブリザードの午後8時半劇場 ③
あるーひ、ある日の事でした。
ある所に、少年がおりました。
この少年は、何時もの日に、何時もの場所で、何時もの買い物をした帰り道、雨も降っていないのに突然雷に打たれてしまいます。
……数秒後、少年は見た事もない土地のど真ん中に居ました。
少年は、身体に怪我や火傷のあとが無いのを確認すると、後方に、何にかしら気配を感じました。
急いで後ろを振り返る少年……
すると、そこには自分と同年代の少女が立っていました。
しかも、その少女は良く見ると、頭から猫耳が生えてたり、お尻から尻尾が生えているじゃありませんか!!
突然、目の前に現れた猫耳少女に驚き、言葉を失う少年……
突然目の前現れた少年に驚き、胸に抱き締めていた本を地面に落としてしまう、猫耳少女……。
ふたりは我に返ると、お互いを指差し、息を合わせた様にこう言ったのでした。
「……異世界転移だあぁ!!」
「……逆異世界転移者だあぁ!!」
……おしまい。