第18話 〜早く.......死にたいな〜
————夢を見た
————今度は 蕾ちゃんが死んでから3年後の夢だ
「いたい……」
俺は虐められていた。靴は隠され、帰り道には石を投げれ、殴られていた。
これは、いつも通りの日常。俺はいつも通りに虐められ家に帰っている時だ。この時の事は俺は鮮明に覚えている。
この時は初めて棒を使って叩かれた日だ。今日と同じくお腹を重点的にやられたな。
「くうっ……」
俺は公園のドーム状の遊具の中で自然と涙を流していた。ブラック企業に勤めている親父は家に帰ってこない日の方が多い。しかも、俺のせいで死んだ母さん。
帰っても家には誰もいない。この悲しさは誰にも分かち合えない。だから、俺は1人で泣くしかなかった。
この公園はビックリすぐらい人が来ない。しかも、半円の中にいるため泣いている声は外に漏れにくい。
ここほど、最高な泣き場所はない。
「なんで.......僕は.......こんなに不幸にならないといけなんいだ……」
子供の頃だったら虐められたら誰でも思う事。俺はなんて不幸なんだろうと。だが、普通に虐められてる奴は自分でなんとか出来る。先生にいうなり、親に言うなり。
だが、この時の俺は人と喋れなかった。喋ってうっかり愛を囁いたらどうなるか? それが怖くて怖くて一言も喋らない。喋るとなれば暴言しか言えない。
「早く……死にたいな……」
これが俺の口癖だった。早く死にたい、死ぬ勇気もない俺がどうやれば死ねるのか、毎日毎日毎日どうやれば死ねるのか考えて考えて考えていた。
「早く死にたいなんて言わない方がいいよ」
後ろから声が聞えた。外につながっている穴から1人の女の子がしゃがんで俺を見ていた。
俺が後ろを見ると夕日に照らされた綺麗な”白髪”の女の子が居た。
「勇人君、凄い汗だくだよ。早く拭かないと」
「分かりました。タオル探してきます」
うるさい、最初に俺はそう思った。こんなにうるさくてこんなに心地よいのは久しぶりだ。
「タオル、ありました!」
「じゃあ、まずは勇人君の上着を脱がせないと」
「分かりました、手伝います! ……とか言ったけど藍さんに絶対に勇人の上裸なんて見せないですからね!?」
「そ、そうだよね。私も一応女の子だから抵抗はあったから……じゃあ日佐人君お願い」
「じゃあ、藍さんは後ろを向いてて下さい」
「うん、分かった」
勇人さあやふやな意識の中でも、日佐人が勇人の服をあげようとしているのが分かった。
勇人は意識を覚醒させ、日佐人の右手首を握る。
「触るな……!」
勇人はか弱い声で喋った。だが、その声には迫力があった。今までの暴言より数十倍以上の迫力が。
今までにないくらいの勇人の迫力ある言葉に日佐人の手が止まる。
「自分でやる」
勇人は日佐人の手を服から離れさせ、朦朧とする意識の中で日佐人が手に持っているタオルを奪い、立ち上がる。
藍は勇人の声が聞こえたことによって、振り返り勇人を見て喋る。
「勇人君、駄目だよ寝てないと」
「俺の勝手だ……!」
勇人の言葉の重みになにも出来なく、呆然としてまっている2人。
勇人は更に覚束無い足取りで洗面所に入る。
————ああ 目眩がする 早く横になりたい
勇人はタオルで雑に体を拭く。お腹に擦るタオルが痣を刺激して激痛が走る。風邪を引いていた体に、体が悲鳴をあげるほどの激痛を真彩からもらった勇人は体力が尽き昨日の藍以上にやばい状態だ。
しかも、軟弱な体に健康に良くない食事、これのせいで勇人には体力ない。その体が風邪をひき、その上にお腹全体に痣になるまでの蹴りを食らったせいで今にも倒れそうな状態になっている。
勇人は体を拭き終わり、シャツのボタンをかける。そこで勇人の気が緩む。
そこから、勇人はまた意識を失った。
この小説書くの難しすぎます。なんか変な展開になったら止めてください。