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第17話 〜いってぇ.......〜

「あー、いってぇ」


 勇人に要件だけを伝えた滝達はどっかに行ってしまった。

 勇人はその数十分後、やっと立ち上がることが出来る。服を上げお腹を見るとデカい痣が出来ていた。


「あの白髪……躊躇無さすぎだろ……」


 お腹の痛みに耐えながら勇人は覚束無い(おぼつかない)足取りで歩き出す。


「クソっ!」


 あまりの痛さに歩が遅い。歩く度にお腹が痛くなる。

 思わず素の暴言が飛び出してしまった。


 ーー15分後ーー


「やっと、校門かよ……」


 普通は2分で着く校門まで勇人は15分かかってやっと校門に着いた。

 あとどれくらいで家まで着くんだよと心の中で悪態をつきながら勇人は気合いで進む。


「手貸すよ」


 気合を入れ直した瞬間に突然、腕が上がり誰かの肩に腕が置かれる。反射的に隣を見ると見覚えしかない奴がいた。


「白髪……!?」


 勇人は思わず声が出た。それは当たり前だった。こんなにも勇人を瀕死に追いやった元凶が勇人の隣に居るのだから。


「私の名前は白髪じゃない、ちゃんと山本真彩って名前があるんだけど」


 冷静に答える真彩に勇人は戸惑いを隠せない。

 なんで、こいつが俺を歩かせるのを手伝っているんだ? と心の中で声を出す。


「不思議でしょ? 私が何であんたなんかに手を貸しているか?」


 勇人の心の声が聞こえたかと思うほど核心をついてきた真彩。

 勿論、ここで暴言を吐いても何も生まれない。だから、勇人は無言を貫き通す。


「あんたが、暴言しかまともに喋れないから、可哀想だと思ってね」


 勇人の心情を分かっているのかと思うほど的確な言葉。2度も心を読まれこいつは超能力をもっているのかと思う勇人。


「ほらね、また無言。あんたは暴言しか喋り方が分からないから普通に会話が出来ないんでしょ? マジで可哀想だと思ってさ」


「……」


「ほら、暴言しか言えないじゃん。昔は可愛かったのにね」


 昔は可愛かったという引っかかるような言葉を喋った後、真彩は何も喋らず勇人と一緒に歩いてゆく。


 勇人は真彩という名前を思い出そうとしたが何も思い出せない。顔も見ようにも、顔なんて見れない。

 それは長年で培った癖。顔を見ないやつは嫌われるそう信じてきた勇人は人の顔を見てこなかったせいだ。

 まだ、日佐人の顔すらうる覚えなのだから。


 そのまま、勇人の足取りについて行き勇人のアパートに着いた。


「ここでいいよね。じゃ、私は帰るから」


 真彩は勇人から離れ、そのままそそくさと歩いていった。


「なんだったんだよ……あいつ」


 真彩の行動が一ミリも理解できない勇人は階段を上る。


 ————カツン カツン カツン


 階段を上る時に出る音はアパートに居る全員の部屋に響く。勇人を待っている藍が部屋から出てくるのは必然だった。


 ————ガチャ


「お、勇人がやっと来ましたよ藍さん」


 藍の部屋から出てきた日佐人は階段の方を見て勇人が居ることを確認する。日佐人の知らせを聞いて藍も部屋から出てきた。


「勇人君、遅いよどこ行ってたの?」


 帰ってきて本当に久しぶり勇人を迎える人達。

 勇人は不思議と心が暖かくなり、勇人は糸が切れたように倒れ込む。昨日の藍の様に……


エロマンガオフ会で会った人は学校1の美少女でした。〜俺のエロマンガ好きをバラそうとしたので付き合いました〜ってやつを書き始めました、ネタネタネタラブコメです。よろしくお願いします!

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