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第6話 隠蔽と父の苦悩

 

 「ケネス様、そろそろお時間です」

 

 ケネスがステータスを隠蔽し終えると同時にアニスから声がかかる。

どうやら、カインが言っていた身内だけのパーティーの用意ができたのだろう。


 「わかった。今行きます」


 覚悟を決めてベットから立ち上がるとアニスを伴なってて食堂へと降りていく。

 ちなみにケネスはステータスをこのように変更した。


 名前:ケネス=フォン=ホラント

 種族:人族 年齢:五歳 性別:男

 レベル:1


 体力:257/257

 魔力:3697/3697

 能力:B-


 魔法:火魔法LV1

    水魔法LV2

    風魔法LV1

    地魔法LV1

    生活魔法


スキル:アイテムボックスLV2

     武術LV2

     体術LV2


 ユニークスキル:鑑定


 加護:武神の加護LV3

    魔法神の加護LV3

    商業神の加護LV2

    鍛冶神の加護LV2

    愛と豊穣神の加護LV3


 称号:ホラント辺境伯家三男


 ちなみに創造神の加護を完全に隠蔽したのは、この世界において主神であるオーディンの加護を例えLVが低くても持っていた場合、ミーミル教国が黙っているはずがない。

 必ず、女なら聖女に男なら使徒としてあがめるために迎えが来る。

そんなことになれば、家族を何よりも大事にしている両親に多大な迷惑をかけることになるのでまず見せられない。

 これなら、みせても大丈夫と思っているケネスだがまだLv1でこれくらいのステータスをもっている人間はいない。

モデルとして使ったアニスのステータスは鍛錬をして、あの数値へとなったのである。

 そのことをケネスが知るのは、あと少し先のはなしであった。


 「来たか、ケネス」

 「遅れてすみません、父さま」

 「ケネス、今日はお疲れ様」

 

 食堂に先に来ていた両親にあいさつすると、カインたちは席に着く。

それと同時にルドムがメイドたちに指示をして配膳をかいしする。


 「それでケネス、今日の洗礼でお前のステータスを見ることができたと思うが見せてもらってもいいか?」

 「はい、父さま。・・・これがそうです」

 「どれどれ・・・!!」

 「まあ!?」


 二人はケネスのステータスを見て、驚きの表情を露にする。

あまり見ることのできない数値にカインは言葉をなくし、ニーナは意識を失う。

 ある意味では見慣れているが、ケネスはまだ五歳でレベルは1なのにすでに能力は熟練の騎士や冒険者と同じ能力を持っていた。

 しかも、通常神の加護は一つか多くて二つが常識であったがケネスは五つも持っていることは最早異常である。


 「多くの神様から加護を貰えました。・・・どうかしましたか、父さま?」

 「あ、ああ、そうだな」


 精一杯の無邪気さで誤魔化しにかかるケネスと驚きが大きすぎて声が途切れ途切れになるカインをただ静かに見守るルドムがそこにはいた。

 しばらくして、落ち着きを取り戻していくとカインが大きく息を吐きながら言葉を口にする。


 「ケネス、私はお前がこれほどに神に愛されているとは思わなかった。だが、しかしだ。これに胡坐をかいては神々に申し訳ないことになる。そこで、明日から家庭教師を付けようと思う」

 「家庭教師ですか?」

 「ああ、魔法の講師は探すとして。武術の講師は騎士団の副長をしているロウに任せようと思う」

 「わかりました、父さま。明日から訓練を始めます」

 「うむ、彼はたしか武神の加護LV4を持っているので勉強になるだろう」

 「それと、あらためてケネス。五歳の誕生日おめでとう」

 「ありがとうございます、父さま」


 予定していたお披露目会とはならなかったが、その後は目を覚ましたニーナと一緒に楽しい食事会を満喫していくのであった。

 その後、自室に帰ったケネスはもっと能力の平均を確かめればよかったと思ったのであった。




 sideカイン


 今日は驚きに満ちた一日だった。

三男のケネスが生まれて無事に五年が経ち、教会で洗礼を受ける日が訪れたので第二夫人のニーナとケネスを馬車に乗せて連れて行く。

 初めて屋敷の外を見たのかケネスは興味深そうに街の中を見ている。


 「そういえば父様、今日は洗礼を受けるのですが何か気を付けることはありますか?」

 「いや、基本的には司教様の言う通りに動いていけばいいよ」

 「わかりました」

 「それとステータスには神様から加護を貰えることがある」

 「加護ですか?」

 「うむ、これを持っていると技や魔法の取得が容易になったり加護の強さによってはステータスに大いにい影響がある。武神なら戦闘に魔法神なら魔法に関する能力が強化される、今確認されているの加護は最大でLV5が最高と考えらえている、その人は歴史に名を遺すほどの偉大な人物だ」

 「なるほど、ありがとうございます。父様」

 「また何か聞きたいことがあったら聞きなさい」

 「それと洗礼が終わったあとは、身内だけのパーティーを用意しているからその時にケネスがどんなステータスを貰ったか教えてくれ」


 聞きたいことが終わったのかケネスは再び窓に視線を戻す。

上の二人と違い、この子は変に落ち着いている。

 生まれてた時も最初は泣かなかったという、だがこれから洗礼を受けてどのようなステータスを持っていても自分の子供には違いない。

 そんなことを考えていると、馬車が動きを止める。


 「皆様、教会に到着致しました」


 執事のルドムが目的の教会についたことを知らせた。

二人を連れて馬車から降りて、中へと入っていくと受付に待機していたシスターに要件を伝える。


 「辺境伯カイン=フォン=ホラントである。今日は三男の洗礼を受けに参ったが、司祭様はおられるか?」

 「辺境伯様、お待ちしておりました。ただいま、司祭様は祭事の準備をされておりますのでお部屋でお待ちください。こちらです」


 シスターは私に一礼をすると教会の奥へと案内していく。

応接室に通されて、しばらくすると案内していたシスターとは別のシスターが部屋に入ってくる。


 「失礼します。洗礼のご準備が整いましたのでご案内致します」


 案内役のシスターの先導を受けながら、カインたちは洗礼を受ける祭壇のある部屋へと到着する。 

祭壇には見覚えのある主神を中心に全部で七体のご神体が祭られており、後ろにあるステンドグラスから陽の光が差し込み輝いて見える。

 祭壇の前には司祭と祭事の補助をする修道士が4人いた。


 「領主さま、お待たせ致しました。これよりケネス=フォン=ホラント様の五歳の洗礼を始めたいと思います。どうぞケネス様、前にお進みください」


 カインはケネスを促して前に進ませ、ご神体の前で片膝をついて両手を組ませる。


「ケネス=フォン=ホラントよ。ミーミル教が讃える七神がそなたの五歳の洗礼を祝おう、汝の未来に祝福を」


 司祭がそのままご神体に向き、片膝をついて両手を組んで祈る。


 「この世界を見守る神々よ。ケネス=フォン=ホラントに道を示したまえ」


 彼が祝詞を終えると七神のご神体が光り輝く。

こんなことは前の二人の時にはなかったが、まるで太陽が目の前にあるみたいだ。

 

 「おお、なんと神々しことか!七神のご神体が輝いている!こんなこと初めてだ!」


 どうやら、司祭もこんなことは初めてのようだがいったどうなっているのか?

感極まった彼らを見ていると逆に落ち着いてくる。


 「このような光景を生きて目にすることができるとは、七神に感謝します」


 いつもとは違う洗礼になったがケネスは無事にステータスを獲得できたので良しとするしかない。

用事は終わったので、屋敷に戻っていった。


そのあと、ケネスのステータスを見せてもらったがその内容に目を疑った。

神の加護を五つも授かっていたことにも驚いたが、能力も非常に優れている。

 屋敷でメイドをしているアニスと比較しても大差なく、しかもそれがレベル1だから鍛えればどれほどになることか想像できない。

 だが、ケネスに言ったようにそれに胡坐をかかせてはならない。

そんなことを考えていると。


 「大将、入りますよ」

 「来たか、ロウ」


 ノックと共に入ってきたのは、辺境伯軍で副長をしているロウという男だ。

無精ひげを生やしぼさぼさの髪をした凡そ騎士とは言えない風貌だが武神の加護をLV4も持っており辺境伯軍随一の腕を剣士である。

 彼がいるからこそ軍団長のマーシャルは安心して指揮を執ることができ、兵士たちはロウがいる限り奮い立つことができる二人がいる限り辺境伯領は安泰といえのだ。

 

 「お前に頼みたいことがある。息子に訓練を付けて欲しい」

 「若にですかい? しかし、今屋敷にいるのは五歳になったばかりの三男のケネス坊ちゃんをですが、なんでまた?」

 「ロウ、今から話すことは他言無用だ、実は今日ケネスのステータスを見ることができたがそこには武神の加護があったそれもLV3だ、鍛えておいて損はない」

 「・・・そして、王家に売り込むと」


 可能性の一つをロウが口にするとカインは直ぐに否定した。


 「そんなことはしない!あの子がこれから騎士になるにせよ、冒険者になるにせよ。力の使い方を教えるのも親ひいては大人の仕事だ」

 「わかりやした。丁度、新兵の訓練が明日から始まるので一緒に面倒を見ます」

 「頼む、・・・ところでお前に魔法使いの知り合いはいないか?」

 「魔法部隊の隊長はどうですかい?」

 「いや、彼は確かに優れているが魔法属性は二つだ。できれば四つ・・・いや三つは欲しい」

 「そんな人材がいたら、いろんなところから引っ張りだこですよ」

 「そうだな・・・忘れてくれ」

 「では、あっしはこれで」

 「ああ」


 彼が退室するのを確認するとカインは大きく息を吐く。

この世界での魔法使いが持っている属性は一つか二つが多くを占める、稀に三つの属性を持つ者が現れるくらいだ。

 息子に魔法を教えられるくらいの属性と技術を持つ者となると、魔法に高い親和性を持つエルフ族くらいかもしれないが。

 ・・・どうしたものか。



 これからもよろしくお願いします。

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