第5話 本当のステータス
短いですがどうぞ。
視界が戻ってくるとそこには五年前にあった神様のオーディンがいた。
「やあ、直人君。久しぶりじゃな、元気そうで何よりじゃ」
「ご無沙汰しています。今はケネスと名乗っておりますが」
「そうじゃったな。まずは五歳の洗礼、おめでとう。無事に育って何よりじゃ」
オーディンは髭をなでながら祝いの言葉を口にする。
そんな彼に感謝をしつつ、気になったことを聞いてみることにした。
「あのオーディン様、こちらにいる方々は?」
円卓のようなテーブルに座るオーディンを中心にどこか見覚えのある方々が座っている。
「おお、こいつらかのう。こいつらは儂以外で祀られている六神じゃよ。紹介するのでな、まあ座りなさい」
「はい、失礼します。皆さん、ケネスと言います。どうぞよろしくお願いいたします」
席に座る前に深く一礼をしてから着くとオーディンの右隣に座っていた男が話してくる。
「おう、俺は武神をしているトールという。父・オーディンがお前さんをいたく気に入ったようなのでな、死なないように俺の加護を渡そうと思う。あとしっかりと体を鍛えろよ、大事なもんをなくさないためにもな」
次にトールの隣にいる女性が続く。
「私は魔法神のヘニル。 あなたが生まれた時から魔法の鍛錬していたのは知っているわ。私の加護も上げるから励みなさい。これからもあなたのことを見ているわ」
「次はわたしですね。生命神のイズンって言います。よろしく!わたしもあなたに最大の加護を与えちゃう!」
「おまえら!簡単に加護をあげ過ぎだぞ!」
「まったくだな」
トールたちとは反対側の席に座る男二人があきれた声を出す。
「ですが、私たちも彼に上げますけどね。私は商売の神をしていますニョルズと言います、私の加護があればアイテムボックスなどが使えますので便利ですよ」
「儂からもやろう。儂は鍛冶の神をしているイルマリネンという。何かを作りたものがあったら使ってくれ」
「いいですね、是非とも作った製品で商売をしても貰いたいですね。あの世界には特に娯楽が少ないですし」
「なによ!あんた達も文句を言う割には簡単に上げてるじゃないの!」
「ほっほほ」
文句を言っていた商売の神と鍛冶の神の行動に意見する生命神を微笑みながらオーディンはお茶をすする。
「さてと最後はわたくしですね。私は愛と豊穣の女神でフリッグと言います。わたくしの加護もどうぞ、作物などの品種改良なんかもできますよ、あとはもう一つありますがあとで確認してください」
「うむ、これだけの加護があれば余程の事がない限り死ぬことはないじゃろう。直人やあとでステータスを確認してみるといいじゃろう。それと、創造魔法を少し変更しておくよ。魔法スキル以外も創れるようにしておくのでな」
「なんか、オーディン様が一番贔屓していたのるような気が」
「気のせいじゃよ、イズン。そろそろ時間のようじゃしな、気を付けてな」
「はい、オーディン様、前回も今回もありがとうございます。皆さんも加護をいただいてありがとうございました」
ケネスは深々と頭を下げると同時に視界が光に呑まれていく。
顔を上げるとそこは洗礼をしていた祭壇のある部屋の中であった。
時間はほとんど経過していないように感じる。
「おお、なんと神々しいことか!七神のご神体が輝いている!こんなこと初めてだ!」
神界のことを考えていると、司祭が驚きの声を上げていることに気が付く。
視線を上げると、祭壇に祀られていた神像が日の光を纏って輝いているように見える。
彼は、これに驚いていたのだろう。
やがて、輝きが薄れていくが司祭たちは感極まっていた。
「このような光景を生きて目にすることができるとは、七神に感謝します」
通常とはことなる洗礼であったが無事に(?)終わることができたと思いたい。
これ以上の騒ぎが起こらないことを祈りつつ、ケネス達は屋敷へと戻っていった。
その日の夜。
(なんだこれ!!!)
ケネスが部屋に戻り、ステータスを確認すると。
名前:ケネス=フォン=ホラント
種族:人族 年齢:五歳 性別:男
レベル:1
体力:257/257
魔力:36972/36972
能力:SS
魔法:
火魔法LV10
水魔法LV10
風魔法LV10
地魔法LV10
木魔法LV10
雷魔法LV10
光魔法LV10
闇魔法LV10
時空間魔法LV10
生活魔法
スキル:アイテムボックスLV10
武術LV10
体術LV10
物理耐性LV10
魔法耐性LV10
ユニークスキル:神眼 創造魔法LV10
加護:創造神の加護LV10
武神の加護LV10
魔法神の加護LV10
生命神の加護LV10
商業神の加護LV10
鍛冶神の加護LV10
愛と豊穣神の加護LV10
称号:神々の寵愛を受けし者 転生者 ホラント辺境伯家三男
「これは、明らかに異常だよね」
教会へ行くときに聞いた話だと、歴史上加護の最大はLV5のはず。
しかし、ここでLV10何て出た時には・・・やばい!
「よし!ここは数多の主人公が行ってきたことをしよう!創造魔法、発動!スキル制作「偽造」!」
あれ?そういえば創れたっけ?
そんな考えが頭をよぎったが問題なく創れた、おそらく創造神が変更しておこうといっていたのはこれであろう。
「できた。あとはどれをどれだけ偽造するかだな」
この後、ケネスはパーティーの着替えをするためにアニスに呼ばれるまで考え込むのであった。
この後から色々あるかも。
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