第46話 騎士団の新訓練
ギガントバッファローの牛丼を堪能した翌日。
今回の旅の目的であるカーソン伯爵領の訪問と新しい食材の発見を達成出来たので王都に帰ることにした。
挨拶の為に一度カーソン伯爵の屋敷に挨拶へと向かう。
「カーソン伯爵様、私たちはこれから王都の方へ帰ろうかと考え、その挨拶に参りました」
「そうですか。今回ことで大いにケネス殿に助けられたこと真に感謝します。次に我が領地へ来られる時は伯爵家を上げて歓迎しますぞ」
「こちらこそ、伯爵領で旅の目的であった王都に無い食材を手に入れることが出来ました」
「ほお、それはどの様な食材でしょうか?我が領には特に珍しい物は扱ってはいなかったと思いますが?」
「こちらで白麦と言われている米という食材です。知り合いの冒険者に東国出身の方がいて、一度食べてみたいと考えていましたが、呼び方が違ったので中々見つけられなかった物が、ようやくこの領で見つけることが出来ました」
「白麦、ですか。確かあれは粉してもパンなどには向かないと聞いています。生産している所では炒め煮にしたたり、お湯で湯がいたりして食しているそうだが」
「他にも蒸しても美味しいですよ」
「ふむ。今度料理長にでも試作して貰おうかな」
「それでは、私たちはこれで」
「ケネス殿、今回のことは本当に助かった。王都まで無事に帰れるよう祈っております」
「ありがとうございます。それでは、失礼します」
「・・・カーソン伯爵、それでは」
伯爵に別れの挨拶を終えると、ケネス達は馬車に乗り込みカーソン伯爵領都を後にする。
暫く街道を進んでから王都の屋敷前を目的地に設定してゲートを展開して、帰り道を短縮した。
「うわ!」
「おっと、すいません」
「い、いえ、お帰りなさいませ」
門を守備していた彼らを驚かせてしうことがあったが、漸く屋敷へと帰ってくることが出来た。
一月にも満たない遠出であったが、振り返ってみるとイベント満載の旅であったが最終的には楽しかったと思う。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「只今、ラベージ。何か変わったことは?」
「招待状が幾つかあるだけですので、後ほどご確認を」
「わかった。リアは陛下の為にも城に戻った方がいいよ」
「・・・分かったわ。一度お父様達に顔を見せてくる」
渋々といった表情で、リアは王城へと移動できる部屋に向かったので俺は招待状を確認する為に執務室へと歩きだす。
執務机には、数通の招待状が置かれており、一つ一つ名前と内容を確認していく。
「お茶会に夜会、お見合いか。お見合い以外に行くのは良いんだが」
正直言えば、こういった夜会は自分の娘や息子の婚約者を決める為に行くことが多い。
勿論、他にも派閥の結束を強めたり、交流と称しての情報交換などが行われているので、そういった意味では行く価値はある。
「あるのだけどもその前に、騎士団総長に帰って来たことと騎士たちの訓練に関する話を纏めないと」
「それでしたら、ブローム総長へとお手紙をしたためて返事をお待ちになられてはいかがでしょう」
「そうしよう。ラベージ、お願いしても?」
「畏まりました」
ラベージが退室したあと、俺は騎士たちの訓練をどういったものにしようか考えていく。
リアがやっていた「マッドゴーレム」だと騎士たちには簡単だろうし・・・。
ある程度考えを纏めると、早めに寝ることにした。
やはり、旅で疲れていたのかすんなりと寝たのである。
※※※
翌日。
朝食を食べて終えて、ゆっくりとしているとラベージが来客が来たことを告げる。
「旦那様、王城より使者が来られました。おそらく、騎士団からの使者かと」
玄関へと向かうとそこには見覚えのある二人がいた。
「お久しぶりです、ケネス男爵」
「ブローム総長からケネス様をお迎えするように仰せつかりました」
そこにいたのは第七騎士団の双子騎士だった。
「ケネス男爵、お久しぶりです。王都に戻ってこられてきたのですね」
「はい、ケネス様のお陰でその後の処理も手早く出来ましたので、こうして王都に戻ってくることが出来ました」
「本当にありがとうございました」
揃って頭を下げる双子騎士たちからお礼の言葉をもらうと、彼らに先導してもらい王城へと出発する。
城へと着くと、そのまま彼らについて行く形で騎士団の訓練場の先にある兵舎。
最上階にある騎士団総長の執務室へと向かう。
「「失礼します。騎士団総長、ケネス様をお連れしました」」
「ご苦労、お前たちは訓練へと戻るといい」
「「はっ!」」
総長に一礼すると、双子騎士はその場を後にする。
「さてと、まずはサルレノの一件、礼を言う。お陰で大事なく収めることが出来た」
「いえ、こちらこそ試作品の性能テストが出来ましたので」
「試作品?ああ、報告にあった殺虫剤という物だったか」
「はい、リーズ侯爵からも完成品が出来たら、買い取るとおっしゃられました」
「そうか、南部は比較的蟲系の魔物が多いからな。騎士団としても蟲系と戦う時にも役に立つだろう」
「わかりました。なるべく早く生産できるように完成を急ぎましょう」
「うむ。あとは、騎士団の訓練についてだが」
「はい、エステリア王女殿下に行った「マッドゴーレム」を使った訓練ですが・・・」
騎士団の新しい訓練法をすり合わせていく。
余りに簡単だと、若い騎士たちが実戦を侮ってしまい戦死傷者の増加を招いてしまう。
よってそれなりに難しい物が良いのだが、何処までやって良いのかがわからなかった。
だが、ブローム騎士団総長はあっさりと言い放った。
「死なない程度にやって良し。死ぬ気でやらんで国を護れるか」
ごもっとも・・・。
※※※
ブローム騎士団総長と訓練内容の確認を終えるとその足で、訓練場へと向かって行く。
「では早速、訓練を行おうと思う」
「早くないですか?予算などの計上が終わっていはずですが」
「実際にやってみなければどれくらいになるか分からん」
「まあ、そうですが」
総長に連れられて向かった先は、第三訓練場で今現在そこで訓練しているのは双子騎士たちの所属する第七騎士団だそうだ。
訓練場に到着すると、訓練に励む団員たちの掛け声が響き渡る。
一定の幅で並んだ団員たちが一心不乱に剣の素振りを行う中、目的の人物の元へと歩いていく。
「ここにいたか」
「ブローム総長!?御用があるのでしたら、こちらから出向きましたが」
「いや、要件は例の新しい訓練の話だからな。ここに来た方がいろいろとやりやすからな」
「そうでしたか」
「紹介しよう。ケネス男爵、こちらが第七騎士団を率いているフレッド団長だ」
「よろしくお願いいたします、ケネス男爵。先のサルレノの一件、貴方のお陰で多くの部下が助かりましたことそしてサルレノを護れたこと、お礼を申し上げます」
「こちらこそよろしくお願いします。フレッド団長。レギオンアントの一件は王国に住む者としても看過できないものでした。それに第七騎士団の方々がいなければもっと多くも民や兵士の方たちが被害に遭っていたでしょう」
「そう言っていただけると、こそばゆいですな。これからも王国の為に精進するつもりです」
「さてと、では新しい訓練を試そうと思う。フレッドよ、団員たちに装具を着けさせよ」
「はっ!・・・騎士団、総員!実践訓練を始める!各員、装具を身につけよ!」
「「「「「「はい!」」」」」
訓練をしていた団員たちが一斉に走り出し、隅に置いてある装備を取り、再び整列していく。
そんな彼らを見ていると。
「・・・こんなところで、何をしているの?」
「・・・!?」
「騎士たちの新しい訓練ですよ。エステリア王女殿下」
突然後ろから声をかけられる。
驚いたのはケネスだけで総長とフレッド団長たちは、リアがこちらに来るのに気がついていたようで自らの体を使ってワザとケネスの視界に彼女が入らないようにしていたのだった。
二人のしてやったりとした表情をしている。
「・・・おはよう。ケネス」
「・・・・・・・・・ど、どうして、エステリア王女殿下がこちらに?」
「・・・貴方が王城に来たら、知らせが来るように兵士たちに指示してあるの」
「さようでございますか」
権力をここぞとばかりに使う彼女に小さくため息を吐く。
そうこうしている間にも、騎士たちは準備を整え、整列していた。
「今日、お前たちには新しい訓練をして貰う。気を抜いていると大けがをするので注意するように」
「「「「「はい!」」」」」
「では、ケネス殿お願いします」
「分かりました」
ケネスはアイテムボックスからGTーQと呼ぶ、統括情報支援型の指揮用ゴーレムである。
武装は基本的に持っていないが、自衛用としてパライズを効果のあるスタンガンを持っているが最大の武器はその情報収集能力とそれに基づく部隊指揮であろう。
動力とは別に演算用に高ランクの魔石を搭載し、さらに以前使っていたニーベルングで呼びだした英霊の戦術と訓練で収集したデータを基にした部隊運用は、以前よりも数段に洗練されていた。
このゴーレムを総指揮官にして「マッドゴーレム」ではなく「ストーンゴーレム」を運用するのが今回の新しい訓練である。
「では、改めまして。今回、新しい訓練を騎士団総長から依頼をされたケネス=フォン=ホラント男爵と言います。皆さんにはこれからこのゴーレムが指揮するストーンゴーレム達と戦ってもらいます。きちんと訓練通りやれば大丈夫ですが、気を抜いて怪我をしないように気をつけてください。まあ、大けがを負っても私が治しますので」
最後ににっこりと笑いかけると、団員たちが少し引いた気がする。
「では、これより訓練を始める。各自持ち場につけ!」
「「「「「はい!」」」」」
団長の掛け声と共に盾を持つ者は前衛並び終えると盾を構え、弓や魔法を使う者は後衛に揃うと矢を番え、杖を構えた。
「それでは・・・訓練、開始!」
「クウォーター、状況開始」
「「「「「「おおおッ!!!」」」」」
クウォーターの目が赤く光ると、待機していたストーンゴーレム達へと命令を伝達していくと同時に増援のゴーレムを召喚していく。
騎士団員たちは、大盾を構えてゆっくりと歩きだしていく、所謂縦列陣形という一般的な陣形で戦力を一列に纏め、厚い壁となり少しづつ敵を打ち破っていくつもりだろう基本戦術である。
しかし、そんな基礎的な戦い方ではゴーレム達の攻撃を防ぐことは難しいだろう。
現にタンク型ストーンゴーレムが彼らの眼前に立ち並んでいる。
「相手は、大型のゴーレムだ!魔法と矢による火力集中で一気に撃破するんだ!」
「弓兵!・・・・・・構え!」
弓兵たちが一斉に矢を番え、よく訓練されたダンサーのように一糸乱れぬ動きで矢じりを上へと向ける。
「・・・・・・放てッ!」
隊長の合図と共に矢がゴーレム達へと放たれた。
それに続けと、魔法使いたちが杖を構える。
「「「すべてを焼き尽くす炎をよ!!眼前の敵を滅ぼせ!・・・ファイヤーボール!」」」
「「・・・え、えええ~~~・・・」」
大の大人たちが恥ずかしがることなく、中二病全開の魔法詠唱を聞いたケネスとリアがドン引きしていた。
リアもほんの数か月前までは、詠唱をしていたが魔法神の教科書を手に入れてから、無詠唱へと変わっていったのである。
今でも魔法師団の中では、詠唱を正確に唱えることが出きる者が優秀であったり、新兵は詠唱を正しく唱えることが重要だという風潮が蔓延していた。
放たれた魔法もどこか頼りないことにケネス達は不安が増していく。
そんななかでも副団長の合図で後方の魔法使いと弓兵の攻撃がタンク型へと打ち込んでいく。
だが、効果的なダメージを負わすことが出来ないのか、タンク型は攻撃を物ともせずにじわりじわりと騎士たちとの距離を詰めてくる。
彼らの視界がタンク型で遮られてくるとアーチャー型のゴーレムから泥団子攻撃が始まり、後方の魔法と弓兵部隊や切り込み役の軽装歩兵隊に被害が出始めてきた。
その為に魔法部隊の何割かが攻撃から防御魔法を張るようになると被害は少なくなり始めるが、突然後方の部隊が背後から襲われ始める。
ローグ型のマッドゴーレムが次々と魔法部隊や弓兵部隊へと襲いかかることでタンク型と挟撃されてしまい騎士団は前衛の盾兵も結束を崩され、全体的に効果的な攻撃を行えなくなっていた。
「くそッ!このマッドゴーレムはいったいどこから?・・・!!」
振り返った副団長が見た物は、飛んでくる泥団子が地面に落ちたあとに人型へ変形して襲いかかってくるローグ型の姿があった。アーチャー型が投げつけた泥団子が最初からローグ型が球体になったものであったことに驚きを隠せない。
「くそがッ!おい!騎士ども、俺を護れ!俺たち魔法使いの盾だろうが!!」
襲われた魔法使いが自分を護るように喚くが、誰もがそれどころではなかった。
副団長の動揺が、団員にも伝わったのか急速に広がったことでつい態勢が崩れ、一気に崩壊へとつながり、後詰めのノーマル型ストーンゴーレムに強襲され駆逐されていった。
「・・・そこまで!」
騎士団員たちが全員膝をついたころにフレッド団長が終了の合図を出した。
肩で息をする団員たちを見据えると彼の表情は、硬く暗い。
「ケネス殿。あのタンク型は魔物でいう所でどの程度のものであろうか?」
「凡そでよろしいのであれば、タンク型は単体のオーガくらいかと」
「という事は、ランクはCランクからBランク、か」
「アーチャー型も一概には言えませんが、大体Cランクくらいだと」
「それも、あの指揮官型のゴーレムの力か」
「それもあります。ですが、オーガも支配級が居ればこの様に集団で襲いかかることもあり得ますので、訓練の意味はあったと思いますが?」
「そうだな。これが実戦なら騎士団は壊滅だろう」
レギオンアントを討伐したことで気が大きくなっていたのか、彼らの落ち込み具合は大きかった。
今回のような場合なら、陣形を左右に分けて足の遅いタンク型を迂回する形で奥にいるアーチャー型やノーマル型を倒し、タンク型が近づいてきたら距離をとったりとして、最終的に指揮しているクオーターを倒していればクリアが出来たかもしれない。
しかし、魔物は人間と姿形が違うために攻撃手段も千差万別である為にゴーレム達の攻撃が他の攻撃手段を持っている可能性も十分あり得るものであるから、これで勝てるといえるかは怪しい。
「それよりも、魔法使いたちはダメですね。このままじゃあ実戦で使い物になるか」
「既にエステリア王女殿下やケネス殿は無詠唱を使えることも考えると、王国の魔法使いはまだまだであると」
「・・・このままだと、危険ね。私も詠唱をしていた時期があるけど、詠唱をすると言う事は相手に使う魔法の属性や効果を教えるのと同じこと・・・直ぐに改善すべき」
「そうですな。訓練でさえこれでは、実戦で確かな連携ができるかも怪しくなります。最悪騎士たちが魔法を覚えなければならない可能性もあります」
そうなってしまっては、魔法師団の存続意味が無くなるがどうなるかは現状分からない。
「くそッ!お前たちが俺たちを守らないから失敗したんだぞ!」
「そうだ!魔法も使えない無能共が、せめて我らを護れッ!」
泥に塗れた魔法使いたちが、周りの騎士たちに向かって暴言を吐き出した。
騎士たちも碌な魔法が使えない魔法使いが、何の役に立つのだろうかと憤慨している。
そのことに気が付いていないのか、未だに何かを喚いていた。
「・・・静まれい!貴様らは、王女殿下の御前で何をしているか!!」
「「・・・・・・ひッ!!」」
既に彼らへ冷たい視線を向けるリアに、彼らは顔を青くした。
「お前たちは、もう戻るがいい」
「「は、はい、失礼します」」
魔法使いたちが逃げるように訓練場を去っていく。
あとに残った者たちの視線は、汚物を見るかの如く冷たかった。
※※※
訓練を終えて装備を片付けていると、丁度お昼に差し掛かっていた。
騎士たちには光魔法の「リフレッシュ」で体力回復をすると感謝される。
体力が戻ると、その後は激しい訓練を終えた彼らから聞こえるのは・・・。
「「「ぐッぐぐぅぅぅ~~~」」」
空腹の大合唱である。
「・・・凄い、音ね」
「まあ、体が資本の騎士たちだからな。ブローム総長、宜しければここでお昼を用意しても?」
「可能なら、是非お願いする。エステリア王女殿下からケネス殿の料理の腕前は聞き及んでおりますのでな。某も気になっていたので」
「は、はあ」
リアの方を見ると、こちらに目を合わせようとしない。
ここに来たのも、これが目的であったのかと考えてしまうが、今は彼らの胃袋を満たすのが先決だろう。
アイテムボックスから食材と作業台を土魔法で即席竈を作り出しておく。
「確か、疲労回復には豚じゃないオーク肉が良いんだったな。ならば」
アイテムボックスから使う食材を取り出していく。
使う食材は、オークのロース肉とキャベツに焼き立ての黒パンなどで前回の護衛依頼で食べた「カツサンド」の予定である。
きちんとした料理を作ろうにも、ここは食堂ではない為にどうしても野営料理を作るしかないが、彼らが満足するボリューム感がある物となるとこれが一番であった。
即席竈に油鍋を用意して、生パン粉を纏わせたオークカツを揚げていく。
カツを揚げている間に、キャベツを千切りにして、マスタードを加えたからしマヨネーズを準備していくと、丁度良くカツが揚がって来たので取り出す。
揚げたてのオークカツをソースに潜らせて、半分にカットした黒パンにからしマヨを塗り、千切りキャベツと一緒に挟めば完成である。
「出来ました。・・・まずは、とエステリア王女殿下とブローム総長、フレッド団長からどうぞ」
「・・・いただきます」
「うぬ、頂こう」
「ありがとうございます」
「皆さんもどうぞ」
「「「・・・待ってました」」」
三人が食べ始めたのを確認すると、今か今かと待ち望んでいた騎士たちに振舞っていく。
カツサンドを手にした彼らは、余程お腹が空いていたのか大きな口を開けてかぶりついていった。
「「「う、うまい~~~!!?」」」
訓練場に響き渡るほどの歓声が聞こえたあとには、一心不乱にカツサンドをかぶりつく姿しか見えなくなる。
そんな彼らを見ていると、先に食べ終わったリアが側に近付いてくる。
「・・・美味しかった。けど前に食べた時よりも少し塩味が濃かった気がするのだけど?」
「ああ、今日は彼らように味を調整した特製だからな」
「・・・特製?」
「彼らは激しい運動をしたばかりで、体は普段以上に塩分とカロリーを欲ししていたんだ。だから、今回のは前よりも塩味を強めにして作ったんだ」
「・・・色々考えてるのね。でもちょっと残念」
「なにが?」
心底残念そうな表情を見せる彼女に、聞いてみるとある意味予想通りの回答が返って来た。
「・・・新しい料理が食べられると思ったのに・・・」
「今度、何か作ります」
「・・・宜しく。出来ればデザートも付けてくれると嬉しい・・・かな」
思っていた回答そのままだったのことに、ケネスはがっくりと肩を落とすのだった。
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