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第1話 プロローグ

 よろしくお願いします。

 

 「ここは、・・・どこだ?」

 「ここは、神界じゃよ。村上 直人君」

 

 後ろを振り向けば、そこには白いローブを着た老人が立っていた。


 「あなたは?それに神界とは何ですか?」

 「儂は君の住んでいた世界などを管理している者じゃ、分かり易く言うと創造神というものじゃな、名をオーディンという。そしてここは現生と冥界の境目にある場所じゃ」

 「で、では、俺は死んだんですか?」

 「そうじゃな。申し訳ないが君が死んだのは、完全にこちらのミスじゃよ。ここに来る前のことを覚えておるかのう?」

 「はい、確か・・・逃げてくる強盗に刺されたのを覚えています」

 

 そのことを口にすると、腹部から広がる痛みと熱そして何かが抜け落ちていく感覚がよみがえる。

 もう死んでいるのに、無意識に刺された箇所をなでてしまう。


 「本来なら、その強盗は君を刺す前に警察に捕まるはずじゃったのに、こちらのミスで君が刺されてしまった」

 「なら、生き返ることは」

 「いや、もう君は死んでいるからの、元の世界では生き返ることは出来ん。そもそも肉体はすでに焼かれて墓の下じゃからのう」

 「そう・・・ですか」

 「じゃが、違う世界なら生き返らせることができる」

 「それは、異世界ということですか?」

 「うむ、君らの言葉を借りると異世界転生じゃな。もちろんこのまま輪廻の輪に入ることもできるが?」

 「いえ、転生でお願いします」

 「そうか、そうか。お主がこれから行く世界は、いわゆる剣と魔法の世界でな、文明は中世ぐらいなところじゃが魔法を使った文化があるおかげで生活するには不自由はしないはずじゃ」

 「わかりました。それでお願いします」

 「それと、転生して直ぐに死ぬことがないように能力の底上げと儂の加護と、あとそれなりに裕福な家に転生させよう」

 「ありがとうございます」


 オーディンは、胸まで伸びる髭をなでながら直人にこれからのことを話していく。

 色々と聞きたいことはあるが、時間が迫っていた。


 「では、直人よ。時間も迫ってきたのでそろそろ行くかの?」

 「はい!」

 

 オーディンが小さくつぶやくと直人の周りに光が集まってくる。

 やがてそれは線となり、魔方陣の形に変化していくと、光は強く輝き直人は意識を失った。











 とある国の貴族の屋敷・・・


 「・・・おぎゃあ!おぎゃあ!」

 「奥様、よく頑張りました。元気な男の子です」


 この世に生を受けた赤ん坊が大きな声で泣いていた。

 母親はやり切った表情していたが我が子を見る目は慈愛に満ちている。


 「旦那様!お生まれになりました!元気な男の子です!」

 

 出産を手伝っていたメイドが生まれたばかりの子を抱えて、ドアに向かって声を張り上げた。

 隣の部屋で待機していたのか、直ぐに三十代前半の男が入ってくる。


 「おお、そうか!よくやった。ニーナ、よく頑張ったな」

 「あなた、この子に名前を」

 「ああ、いい名前を考えたんだ。・・・この子の名前は、ケネス。ケネス=フォン=ホラントだ」

 (この人達が、この世界での両親か・・・でも、今は・・・ねむい)


 










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