表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/61

第一章 石と出会いと 【第7話:招待】

「どうしたもんかな、、、」


帰れないことに落ち込むバルトをみながら、春人は考える。

この世界の常識や知識がないコイツを放置したらどうなるのか。いろんな意味で問題になりそうだ。

『コスプレ』ではないのだから、服はないだろう。身分証明もできない。パスポートなんてもっての他だ。

勿論日本で使える通貨は持ってない可能性も高い。

まぁ、所々金っぽい装飾の服だから金には困らなそうだが、、、


「バルト、お前の国の金は持ってるのか?金貨とか銀貨ならこの国の通貨となんとか換金できるかもしれん」


「金貨と銀貨なら何枚か、、、」


「よし、当面はなんとかなるだろう、、、」


「金よりどうやれば帰れるのか。それをどうにかして、、、だな、、、」


落ち込んだまま返事をするバルトを尻目に、一先ずの心配が無くなって、今後をどうするか考える。

(思うことはひとつある、、、)

マナがない、とバルトが言った手前、魔法とやらの期待はできないだろう。

それでも、昔から『神通力』なんてものや『奇跡』なんて言葉があるくらいだ

もしかしたら、違うエネルギーがあるかもしれない。


「古代のオーパーツ、、、ってのをこっちの世界でも探す、くらいしかないか」


それが聞こえた途端、ガバッとバルトが顔を上げ、椅子を倒して立ち上がる


「それだ!!オーパーツ!!それさえあれば!!」


「まてまて、慌てるな。そもそもどこにあるかの検討すらつかんだろう」


バルトは頭を抱えながら隣の椅子に座り直す


「ああ、、、そうか、、、検討もつかないか、、、」


「まぁ、調べてみるしかないわな、、、どうせ身分証明もないだろうし、うちに来い。狭いけどな。」


「すまない、、、たすかるよ」


うつむいたまま返事をするバルトを尻目に店員に声をかけ、春人は精算を頼んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ