表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/61

第一章 石と出会いと 【第4話:自己紹介】

「良いのかい?憲兵につきださなくて」


バルトが暴漢から財布らしきものを回収している青年に声をかけると

青年は慌てたようにバルトに返事をする


「ば、バカをいうな!ここまでやって警察なんか呼んでみろ!俺らが逮捕されるわ!」


「バカな!殺したならまだしも無力化しただけだぞ?!」


「お前の国ならそうかもだが、この国の司法はくそなんだよ!」


そういうと乱れていた服を整えた後、気を失っている暴漢にトドメとばかりに蹴りをいれる


「くそがッ!」


「おいおい、止めとけ。もう無力化したんだから」


何度か蹴りを入れていた青年がふぅ、と一息を入れると

バルトの方を見ながら


「よし、さっさと逃げるぞ!!」

------------------------------------


「いやー、ほんと助かったよ。よりによって今日は金を入れてたからな」


適当な店に入って席に座ると、青年はバルトに礼を言う


「お礼にご馳走させてくれ。っても居酒屋だけどな。ビールでいいかい?」


周りの明るさに驚きつつ、青年の声に耳を傾ける


「お、おお。馳走になろう、、、」


「馳走ってwww まぁ、ガイジンならそういう言い方を習うか。にしても日本語うめぇな、兄ちゃん」


「はーい、ビールになりまーす」


「うっし、それじゃあ乾杯!」


あっという間に運ばれてきた飲み物を青年から受け取り乾杯に応じて、一口飲む


「おお、冷えててうまいな、、、これはラガーか」


「オタクの国じゃビールって呼ばないのか?どこの国から来たんだよ」


笑いつつ、ふと青年はバルトを見ながら思い出したかのように真面目な顔をした


「礼を言うことで頭が一杯になってた。自己紹介を忘れてたな」


じっと顔をみた後、頭を下げながら青年が自己紹介をする


「俺は高内春人(たかうちはると)。ハルって呼んでくれ」


「おっと、丁寧にすまない。俺はバルト。バルト=イル=エヴォル、、だ。よろしく。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ