1 踊る会議と鉄砲
やっと本編を書けた
(;´ω`)
長かった
仕事を変えるか悩み中ですが趣味もとりあえず頑張ってみよう
今回は主に神納目線で進行です
「・・・・生徒会から説明は以上ね」
髪の毛をポニーテールにした生徒会長は、そう言い教卓にマイクを置き席についた。
ここは私立大山農業高校の会議室
私立大山農業高校に通う高校二年生
神納耕田は、憂鬱であった
それもそのはず、今日この会議室では来週この学校で行われる文化祭の催し物について話し合いが行われるからである。
彼が、額に汗をかき始めた時、会議は始まった。
「では各科の催し物の予定を発表して下さい。
では農業科の方から順番に発表して下さい。」
と司会進行役をしている坊主頭で眼鏡を掛けた生徒会副会長はそう言いマイクを茶色の作業服を着た農業科の生徒に手渡した。
「はい!キーン、今年の農業科の販売品目は有機栽培で作った米、小麦、大豆、かぼちゃ、大根等と菜種カスと腐葉土を混ぜて作った肥料を販売します!!キーン」
農業科代表の生徒はマイクしているのに大きな声で話した。
・・・・・・耳が痛いからちょっとは押さえろよ
農業科の次は畜産科
「畜産科も鶏糞・牛糞の肥料販売とマウスや等の動物とのふれあい体験会と畜産科産の玉子を使用した料理を提供します」
畜産科の生徒は、会議が始まる直前まで実習だったのか
「園芸科は水耕栽培した苺を生食用とジャムやシロップ漬け等に加工したモノを販売しま〜す。」
寝不足なのか園芸科代表の女子生徒は目にクマを作っていた
しゃべり方もどこかダルそうな感じだった。
その後も土木科、機械科、水産科と発表は続き次は部活動となった。
「はい、んじゃ次は各部活動からの計画を発表して下さい。
まずは運動部の野球部から」
そう生徒会長は言い、マイクを回した。
「ウスッ!野球部は、昨年同様ピッチングマシンを使用した簡易バッティングセンターをやるっス!
ピッチングマシンは、既に五台ほど借りて運び入れてます!!」
流石、「音速バッティングセンター」と呼ばれる野球部
仕事の手早さは音速級か?
「どうも、サッカー部部長坂田です。
え〜、ウチの部も昨年と同じで的にサッカーボール当てるヤツやります。
準備はまだ、です・・・。」
サッカー部は、去年と同じか・・・・
・・・・・・。
(´・ω・`)
「はい、んじゃ続いてアメフト部」
「オっやっとか、ゲフン、我がアメフト部は、去年の筋肉カフェの反省を踏まえて今年は腕相撲大会を行う!」
「あっ!?ちょっと待て!ウチと被ってるじゃねーか!!」
アメフト部の発表に口を挟んだのはラグビー部だった
「ラグビー部も、去年の手作りお菓子販売での反省を踏まえアームレスリングやる計画だったんだが!?」
ラグビー部とアメフト部
だがそれの激しい言葉の応酬に横から更に声が加わった
「おい!!アームレスリングだと!?
それならウチもだそ!」
とレスリング部部長が参加するのであった・・・・・・。
レスリング部が入ってきてますますヒートアップした。
ウチトカブッテルダロ!?
ウルセー!サキニイッタホウガカチナンダヨ!!!
アア゛ァ゛ナメテンノカコノヤロー!!
オウ?ヤレルモンナラヤッテミロヤ?
ヤロー!ブッコロシテヤル!!!
まぁ、ゴミは投げるわ消しゴム投げるわで会議室は、散らかりまくった。
そしてとうとう先生がキレた。
「うるせーぞ!テメーら!!!
おまえらどんだけ腕相撲したいんだよ!!!
てか他のヤツの事も考えろコノヤロー!!!」
キレたのは、体育科の阿川先生だ。
この人は、日本体育大学の出身で色んな意味で我が校最強の教師だ
もしこの野猿三人を制圧するとなったらものの数十秒で出来るだろう
だが、なんでこいつら三人とも一番ローコストな腕相撲なんだ?
「ん?
・・・・・・つーかおまえら全然、金掛けないようだがあらかじめ渡したら予算10万円どうした?
・・・そういえばなんかおまえらのユニフォーム変わってないか?それにその時計なんだ?Cショックじゃないか?」
「「「!!!!」」」
三人とも声にならない声を上げた。
「あ、あぁそれはその、ちょっと知り合いから小遣い貰いましてね・・・・
あ〜、10万円は、ま、まだ使って無いんで大丈夫ですヨ」
とアメフト部部長
「あはは10万?
う、ウチは、ま、まだ渡されてないデスよ」
とラグビー部部長
「・・・・・・・・・・・・。」
レスリング部は額に大粒の汗を浮かべガクガク震えていた。
「よし、おまえらこっちに来い」
そう言い阿川先生は、部長三人を連れ会議室から出た。
レスリング部部長は、逃げようとするところを先生に首根っこ掴まれ連行されていった。
バタンと会議室の押し戸式の扉が閉じてしばらく
「「「ア――――♂―――!!!!」」」
・・・・・・悲痛じゃなくまったく別の声に聞こえたのは俺の気のせいだよね?
剣道部の坂本先輩は何が起きたのかまだちょっと理解出来て無いのか困惑した表情を浮かべていた
生徒会長は、数秒間うつ向いていたが
てかうつ向いた状態から素面に戻る瞬間、目が一瞬ランランとしてたのは俺の気のせいだよね!?そうだよね!?
「・・・・・・よ、よし会議続行しますか」
ヲイ待て司会何でお前も赤面してる
お前男♂だろ
ちょっとしたハプニングを挟みつつも会議は進んだ
「では運動部最後、」
「射撃部さん」
「はいっ!」
*****
「・・・・・・という訳何ですよ」
「いや、何がという訳何だよ!?」
と眼鏡を掛けた丸顔の中年は叫ぶ
ここは、近藤鉄砲火薬店
鉄砲火薬店と名の付く店だけあって販売物は狩猟やクレー射撃等に使用する散弾銃やライフル銃、エアーライフルなどの本体や弾薬を販売している
この中年のハゲ眼鏡のオッサンはこの店の店主、近藤源一郎だ
しかしこの店の場合は、周辺にスポーツ用品を取り扱う店が無い事を良い事に剣道、弓道、野球、陸上競技等の各種スポーツ用品も販売している(しかも通常より少し高めの値段で販売)ので荒稼g
・・・・大変よく稼いでしているのだ
「いや、ね〜、、、おっちゃん『今までに無いような催ししろ』って言われちゃったんですよ」
「いやだからって・・・・・・
ウチの商品の『無稼働実銃』や『古式銃』を展示させろってな〜」
「そこを頼みますよ〜おっちゃん〜〜」
「そう言われてもなー」
「だってね、おっちゃん
機械科や自動車部は、自作ロボットを展示なんですよ」
「ん?自作ロボってアレだろ確か『百呂』とか言うのだっけか?」
百呂・・・
地元の国立大学の研究室と大山農業高校機械科が共同で製作した二足歩行型作業用機械
主に農業や林業等での使用を念頭にして開発し試作機まで製作し某農業機械メーカー(ヤンヌー)に持ち込んだのだが、乗っていてどうしても不安定な感()が拭いきれず結局、没となった
試作機は、色々あってウチの学校に居るが正直、イベントの時以外はただの案山子の状態である
(ちなみに、昨年は肩にエアガンのM134ガトリングガンを取り付けて発泡スチロールの的を狙う射的をした)
名前は百姓ロボットを略しただけの物である。
「そこをお願いしますよぉ〜」
「そう言われてもな・・・・・」
ガラガラ
唐突に、店の扉が開き白いスーツを着た一人の男が店内に入って来た。
「おぅ、店長さんお疲れ様です。」
男は、頭はパンチパーマに趣味悪そうな金のネックレスを付けていた
「あ、あぁどうもこんにちは田所さん」
?
おっちゃんが来てからなんか
これが営業スマイルってヤツか?
「坊主、わりぃがちょっと退いてくれるか?」
田所という名の男は、店内に入って来るなり俺を押し退けカウンターの前に立ちおっちゃんにメモ用紙を手渡した。
「・・・・何時もの奴ですね」
おっちゃんは、そう告げたあと、店の奥に消え数分後にエアガンの箱を持ってきた
「5680円になります。」
チーンとレジが鳴り引き出しが開く
しかし白いスーツを着た田所という男は、金を出す様子も無くカウンターに置かれたエアガンの箱を持ち店の入口へ向かった。
「おじさん、会計は?」
「すまねぇ今、手持ちが足りねえんだ、
ツケにしといてくれや
まぁ別に大丈夫だよなぁ店長サン」
「あ!あぁ、問題無いですよ」
「おう、んじゃまた来るぜ」
「ありがとうございました。」
???
何なんだ一体・・・・・
「まぁ、神納・・・アレだ人には出来不出来があるこれは流石にお得意様の君でも流石に出来ん・・・・・・と言いたいが、七丁まで、七丁までなら貸し出そう」
「えっ!ホントですか!!」
「あぁ興味を持って貰うのは別に悪くないそれに何より君が管理するなら悪い様にはしないだろうしな」
「ありがとうございます!!!」
そう言い俺は深々と礼をした。
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 ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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||ω・`)ニュッ
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