0 異世界にて
どうも、読者の皆様こんにちは作者のやわらか煎餅です。
このような作品を読んで頂き大変ありがとうございます。
色々おかしい所やアレ?っていう所が文法、農業知識等で多く見受けられると思いますがご容赦下さいますようお願いいたします。
m(_ _)m
2014年12月13日
荘厳な雰囲気を持つ城の会議室の中ではある会議が行われていた。
「敵は、何処まで迫っておる?」
頭に黄金の冠を着け立派な髭を生やした初老の男が言った。
この初老の男はカルメ王国の国王カルメ3世であった。
「敵はここ王都から、約500ヤーテ離れた付近
……ここまで来るのは、時間の問題かと……。」
綺麗に磨かれた銀の甲冑を着た将校がこたえた。
「なんとか、成らぬかの………」
王は、王冠を脱ぎ頭を抱えた。
そう、今この国は戦争状況にあるのだ
敵………。
戦争の相手は、魔族の元締めと言われる魔王である。
開戦からおそらく1000年は経つ
しかし今となってはもはや何が原因で始まり何を巡って戦争をしているのかは分からない
だが、敵は国を故郷を家族を破壊しようとしている
現にいくつもの国や街が焼かれてきた
そして、この国も………
王は頭を抱え悲観に暮れた。
しかしそんなに王将校はある提案を具申した。
「閣下、異界からの召還実験を行うを許可させて下さい
もう我が国に残されているのはこの手しかございません!」『異界からの召還』
かつてだが多くが失敗あるいは人の言う事を聞かぬ獣を召還した等、成功とは言い難い結果ばかり……
だが、もし人が使役出来る物なら?
獣のであっても敵を撹乱出来るなら?
仮に失敗してもリスクは、魔力の一時的な消費というある意味軽い物だ。
宝くじみたいな物だが、可能性があるならなんでも行うべきだとも思い王も決断し命令した。
「よろしい、直ちに行え」
…
……
………
…………
実験は夜中の月明かりの空の下で行われた。
海の上に小さい灯籠を浮かべ並べられた魔法陣は、余りにも美しく、実験を行う者達の心を魅了した。
「おい!早く実験を開始するぞ!
ここは、敵地の近くなんだ日が昇る前に急いで行うぞ」
そう今は、戦争の真っ只中でここは、前線の近くだ。
作業は、滞りなく行われ後は、魔法陣に魔法を込めるだけだった。
しかし
スーーン……
ドカーン!!
突然の爆発音に、皆驚いた
「なんだ!」
兵士が爆発音のした海の方を見る
魔法陣のまん中の火が消えていた。
「敵襲か!?」
別の兵士が辺りを見回す。
しかし、海にも陸にも敵の姿は見えない。
一人の魔導師が空を見上げ叫んだ
「いや……星だ!
星が落ちて来るぞ!!」
流れ星もとい隕石が空から大から小まで雨霰の様に降って来ていた
「退避ィ―!全員退避!!」
誰かが叫んだ
幾らかの者は、空から大量に隕石が降ってくる光景に腰が抜けその場に力無くへたりこみ多くの者はその場から逃亡を図った。
一人の魔導師が足を石にぶつけ倒れるが皆、人が居るのを気にせず倒れてる魔導師を踏みつけ走った、死に物狂いで走った。
しかしその上から約6メートルはある隕石が落ちて来ていた。
…
……
………
…………
日が昇り翌日、実験場があった海岸はまるで野焼きが行われた原っぱの様に焼け野原になっていた。
実験場に、居た人間は全員死亡。
しかし奇妙な事が一つだけあった
それは海に浮かべてある魔法陣の灯籠の火が全て消えていた。
実験に使用した灯籠は、魔法が掛けられており、魔法陣が発動しなければ例え水を掛けようとも火が消えない仕組みになっていた。
その火が消えている……
つまり魔法陣が発動した痕跡があったのだ……
後から調査に来た王国の兵士や魔導師達は、皆一様に首を傾げた。
だが
それが世界を変える出来事の始まりになる事をまだ誰も知らなかった。