チェルノブイリ
個人的には、原発には積極的に賛成する気にはなれませんが、かといって、原発は必要だとも思います。こういうのはやはり、根本が間違ってて、どっちの選択も正しくないんでしょうね。
原子力発電所で事故が起こりました。
だれか一人が発電所へ行って機械をとめなければこの地域は放射能で汚染されほとんどの住民が死にます。
しかし、発電所に行った人は確実に死にます。確実です。肌が解けてどろどろになります。3日3晩苦しみ続けます。しかし研究のために楽には死なせてくれません。中枢系は無事なので最後まで苦しみ続けます。臓器がやられるので麻酔や痛み止めも使えません。もっとも苦しいです。最も死にます。死です。
ある一人の勇気ある男性が立候補した。家族を守るためだった。
男性は仕事をやり遂げた。肌が解けてどろどろになり、三日三晩苦しみ続け、最も苦しんだ。もう死ぬ。
死ぬ前に男は願ってしまった。家族に会いたい。妻に会いたい。娘に会いたい。
強い放射線が物質に当たると、その標的となった物質の原子放射線を取り込んだり、核分裂をします。その物理的相互作用の結果、放射線をだす能力を持つようになることがあります。これを「放射化」といいます。
被爆した人は、放射化されて、放射線を出します。
男の願いはかないません。けしてかないません。ただ死にます。もちろん家族も会いたくない。あったら死にます。それにものすごく気持ちが悪い。肌がドロドロで苦しんで苦しんで見てられない。見たくない。早く楽になってほしい。早く死ね。
もちろん彼は英雄なんかにはなりません。この事件は隠ぺいされ、彼の気持ち悪い写真だけがグロ画像として出回ります。住民はのんきに暮らしています。政府はもっと原子力発電所を立てます。