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11、リグチェ

ひりひりする指、一方通行、悪魔の道。と、魔法使い。



今回はそんな感じの第11話



楽しんで読んでいただけると嬉しいです

「さて、オランジュ、説明は済んだの? なんか訳わかんない感じになってるけど。」

わけわかんないってのはたぶん俺が火傷したことだろう。

肝心の火傷はさっきの水の塊のおかげでほとんど痛みは感じないようになっていた。

「ん? あぁ、大体説明したよーな気がする☆」

いや、何も聞いてないし。

魔法の辺りで説明終わったし。

「そう…じゃあ、本題に入りましょうか。」

姿勢のいい綺麗な歩き方でまた椅子の方へ戻って行った。

俺たちも仕方なく後について行く。

アリッサはまた、椅子に足を組んで座って、僕をじっと見てきた。

そうやって黙って見つめられると惚れなおしてしまいそうになる自分を抑える。

口を開いて出てくるのは悪態ばかり。

そんな見た目だけに惚れるのは恋じゃない。

とか、ちょっとカッコイイこと思ってみる。

「あなた…えと…タキュエトリャ?」

「いや、竹虎なんですけど。」

どんな間違いだよ。

「で、その…タケトラ?」

なんだか外国の名前を呼んでるような感じなのが気になるんだが…。

間違ってるわけじゃないから別にいいのか?

「あんたは、この国、リグチェ国って言うんだけど。ここの王になる資格があるの。本当に何であんたなんかが…意味分かんない。」

国?王?資格?

くそっ柚季の奴、何も説明してないじゃないか。

分からないことだらけだ。

非難の意味を込めて隣に立っている柚季を睨むが、すぐにそらされた。知らんぷりってことか?ふざけんなよ…。

「ん?何、聞いてないの?…はぁ。あんたはあっちのニンゲンの世界からこっちのリグチェ国に連れてこられた王候補。まぁ、王子くらいの身分は与えられるのかしら。」

大きなため息を小さな口から漏らして説明してくれた。

俺の平凡な脳をフル回転して理解したところ、とりあえずここは俺が元居た世界ではないらしい。

でも、ここは何処なんだ?

「だからアリッサは説明が下手なんだってばよ!私が説明しようじゃないかー」

ゴメンなさい。こんな奴でも俺の幼なじみです。

っていうか、最初からお前が説明してればこんなことにはならなかったのに…。

「竹虎は、エレベーターに乗ったね?」

俺は頷く。

変な奴ら…名前は忘れたが、とりあえずキャラだけは濃い奴らに乗せられた。

ここからきっとおかしくなったんだ。

「それが、こっちの国に来るためのエレベーターだったのさ☆それに乗せられた竹虎は、まぁ、途中で気絶したみたいだけど、問答無用でここに連れてこられたってわけ。帰る術はない、一方通行の悪魔の道。」

カッコ良くない?

笑顔で勝手に自分の感想を言う柚季。

字面だけ見ればそりゃなんとなくカッコイイかもしれないが、乗せられた方からしてみれば何とも言えない。

っていうか、一方通行って…帰れないのか?

「んにゃ、帰れるお♪ アリッサの許可が出れば出れるお♪」

キャラがころころ変わるのがキャラと自負している柚季。

その通り、実際どれが柚季か分からない。

否、どれも柚季なんだろうけど。

っていうか、今俺思考読まれた?

恐るべき魔法…。

「じゃぁ、今すぐ俺を出してくれないか。俺は王なんて興味ないんだけど。」

こんなことのためにここに連れてこられたならたまったもんじゃない。

早く戻りたい。

元に、日常の世界に。

「それは私が許可しないから。」

突き刺すような冷たい声で答えたのは柚季ではなくアリッサだった。

「だからね?あんたには資格があるの。資格があっちゃったの。分かる?知っさい脳で考えてくれる?」

さらに突き刺される俺の心。

資格がこの首の模様を差していることは薄々気づいていた。

うるさいな…俺だって…。

「こんな資格欲しかったわけじゃない!」

読んでいただきありがとうございました




ふぅ。


長いですね←自分で書いたくせに



ココから少しずつ謎解明していく気がしますw



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