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1、竹と柚

目覚まし時計、食べ損ねた朝食、寮生活。と、1人の高校生。



今回はそんな感じに始まる長編です。




楽しんで読んでいただけると嬉しいです

ジリリリリリリ!

けたたましい音が小さい部屋に鳴り響く。

「ん…。」

俺は手探りで目覚まし時計を探す。

途中でテッシュやらなんやらなぎ倒した気がするけど、気にせず目的のスイッチを押す。

やっと静けさを取り戻した部屋で二度寝を…。

「って!」

俺はここでようやく気がついた。

今日は四月七日。

大体の学校がそうであるように、俺の学校は今日始業式だ。

思わず春休み気分でそのまま寝てしまうところだった。

考えれば春休みに目覚ましをかける筈がない。

「よっこらせっと。」

俺はベットから重い体を起こした。

時刻は七時ちょうど。

学生として普通に考えればいささか遅い起床かもしれないが、俺はこの時間に起きて十分余裕を持って学校に到着出来る…筈なのだ。

というのも、今日は登校初日。

始業式というか、入学式なのである。

俺はピカピカの高校1年生。

「ふぁ…。」

欠伸をしながらベットから這い出る。

ハンガーで壁にかけておいた真新しい制服に着替えようとしたら、下からおばちゃんの叫び声が聞こえた。

「ほーら!起きなさあああい!食堂は七時三十分で閉めるからね!」

いや、叫び声じゃなくて怒鳴り声か。

その声に反応して微かに周りの部屋から身支度の準備やら唸り声やらが聞こえてくる。

ここまで言えば気付く人はいるかもしれないが、俺が住んでいるところは高校の男子寮だ。

さっき聞こえた声は寮を管理してくれてるおばちゃんの声。

誰もフルネームは知らない。呼び方は「おばちゃん」。

ここの寮は学校から徒歩五分の場所に建てられているから、かなり遅い時間に起きても十分間に合うはずだ。

「はぁ…。」

俺は鏡の前に立って、首筋にある見慣れた模様にそっと手を触れてから、それが見えないようにキッチリネクタイを締める。

よしっ。制服装着完了。

うん。

自分で言うのも何だが、なかなか様になってる。

次は鞄の用意っと…。

「竹虎あああああ!」

あれ?何処からか俺を呼ぶ女の声が…?

ってかめっちゃ聞きおぼえある気がする。

誰だったか…と、鞄の中を探っている手を止めて考える。

バタッ--

いろんな知り合いの顔が頭の中をぐるぐる回っていた時に部屋の扉が開いた。

もちろん俺の部屋と廊下を繋いでいる扉だ。

入ってきたのは、女の子だった。

髪は微かに茶色いショートで、スカートからはきれいな足が…。

じゃなくって!

「何でお前がここに居るんだ!」

勢いよくドアを閉めて部屋の真ん中に立っているのは、幼なじみの…

「柚季!!」

幼なじみの柚季だった。

「やっほっほー♪」

ひらひらと手を振りながら同時に笑顔も振りまいてる。

「何? 竹虎まだご飯食べてないの?」

呆れたようにジトっとした目で見てくる。

そこまで責めなくてもいいだろ。

「…って!何でお前がここに居るんだよ!」

ここはさっき言った通り「男子寮」だ。

そんなところに立派な女の子である柚季が来れる筈がない。

「ん おばちゃんにさちょっと頼んだら、入っていいよって一発OK。」

「ちょっと」の部分が気持ち強調されてる気がするが・・・。

おばちゃんに何をしたんだ柚季。

ちなみに柚季も同じ高校に通っている。

寮はもちろん別なわけだけど。

「早く準備して!ほら今日は入学式だよ!華の高校生だよ!」

…見ての通り柚季は昔からテンションが異常に高かった。

身振り手振りも大きく、近づいたら何もしていないのに叩かれるというなんだか危険な奴。

「あ、あぁ。ちょっと待ってて。」

俺は鞄の中を再度あさりながら問う。

「あれ?ってことは柚季もうご飯食べたの?」

「もっちろんさ!竹虎が食べるの遅いんだよ。ってか食堂の時間平気なの?」

それを聞いて壁にかかってる時計に目をやる。

長針は6のほんの少し右を差している。

ちょうど29分。いや、今30分になっ…

「え…。」

俺は一瞬思考停止する。

「柚季…食堂って」

「30分までだね!」

俺が言い終わるより早く、ご丁寧にウインクと右手親指を立てて教えてくれた。

「はぁ。柚季…行くか。」

俺は高校生活初日から朝飯を捨てて登校することにした。

「ほーい!んじゃ、登校しますか!」

俺も鞄の準備を整え、男らしく柚季をエスコートしてドアを開けたら…。

目の前におばちゃんが居た。

読んでいただきありがとうございました




ここまでじゃまだファンタジー的要素どころか普通の日常なのですが;


やっぱりもう少し文を減らせばよかったなぁ・・・なんて今後悔してますorz




誹謗中傷何でもアリの感想お待ちしてますっ

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