追跡.case 谷口秋男
地獄からの脱獄犯を捕まえる閻魔警察である相馬拓実とその親友の潤哉は月にある図書館に来て、知見を深めていた。
「おい拓実。SRって知ってるか? 」
「なにそれ」
「SingularityRebellion 、2048年に起こったAIの反乱事件だぜ?」
「思い出した。二年ぐらい続いたやつだろ?」
「そうそう。最終的にAIが、別の星に行って終わったけどな。」
「まあ、結果的にはそのときのAIが月を人間の住める環境にしたんだけどな。」
「もう20時か。そろそろ飯でも行くか。」
空には大きな地球が浮かんでいる。あと数十年後には、互いの重力に引かれあって激突するらしい。
「拓実!なにボケッと空見てんだ!あれ谷口秋男だろ!」
民家の前で立ち尽くしている男がいた。
「嘘だろ?今日だけで二回出くわすとはな。即捕まえてやるよ。」
「動くな!谷口秋男で間違いないな。」
「嘘だ、嘘だ、うそだ、うそだ!」
「おい!落ち着け」
「なんでおれが買った家の表札が、『前田』になってるんだ!なんで『春美』がおれの知らない男といるんだ!」
「ごちゃごちゃ言ってないで捕まれよ。その方が楽だぞ。」
「うるせぇ!…そうだ『夏目』に会いに行こう。アイツなら分かってくれる。」
「まて!」
住宅街に走り去っていった。
「こちら相馬拓実。追跡を開始する。」
EG-W を起動させ、走り出す。
冷たい空気で肺が痛い。
「EG-G の使用許可を出せ!」
「了解デス。」
機械的な声が聞こえた。それと同時に腰に装備していた銃型の機械が淡く光出した。
谷口は、路地裏に逃げ込んでいった。
路地裏の先は、行き止まりだった。
「追い詰めたぞ!」
「会わせてくれ!夏目に、一晩だけでいいからもう一度愛し合いたいんだ!」
「夏目っていうのは不倫相手か。脱獄してまで会いたいのか?」
「そうだ!春美には結婚して半年で愛想を尽かされた。夏目は金さえ払えば何でもしてくれたんだ!」
「それで貯金を全部つぎ込んで、窃盗、空き巣、挙げ句の果てには銀行強盗して人質を殺したっていうのか。」
EG-G を構える
「そこをどけ!」
引き金に指をかける
「抵抗するな!」
「どけ!」
引き金を引いた
引き金を引いた後の静寂。この静寂がきらいだ
「谷口秋男をの身柄を確保した。急いで拾いに来てくれ。」
「連行隊ヲ向カワセマス。」
潤哉に電話をかけた。
近くのレストランで集合らしい。
親友のもとへ向かう。
「お仕事おつかれさん。」
「だいぶ走ったぜ。」
「今日はたくさん食え!おれの奢りだ。」
「一番高い酒頼んでやる。」
「お前ちょっとは遠慮ってものをなぁ」
こうして長い1日が終わった。
EG の説明は2話参照
SRについての番外編を後日書く予定なので楽しみにしていてください。




