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気まぐれで投稿していきます。恐らく高確率で失踪したり、未完なのに別のシリーズ作ったりとすると思いますが、それを承知で見てくれるとありがたいです。

西暦2XXX年3月8日。世界に突然”魔物”が溢れた。

どこからともなく、山河に、都市に、地下に、荒野に、雪原に、海中に。信じられないほどの種類と数の魔物が現れた。それらは皆総じて人や家畜を襲い、その一部は魔法を使った。

70を超える国が壊滅的な被害を受けたと言われ、全ての国が少なからず被害を受けた。軍隊の派遣も追いつかず、世界人口の半数が一ヶ月で消し飛んだと言われている。世界中が混乱に陥り、国同士の連携すらままならなくなった。

また、世界中の全ての人間が突如として魔力と呼ばれる謎のエネルギーを操れるようになり、魔力を操ることで魔物と同じ魔法を発現できるようになった。しかしその多くの人は操ることも困難なほど魔力量が少なく、魔法を十分に操れ、魔法を発現できる人物は魔導師と呼ばれた。

しかし、現実はそう華々しくもない。魔法があろうとも、より魔物に効果的だったのは銃火器だった。そのため魔導師も銃器を使い、弾に魔法を纏わせて撃つことが一般的となっていった。


これが人類史上最大の、世界史における転換点であり、後世において「魔始(スタート・)恐慌(パンデミック)」と呼ばれる。



東京中央地下シェルター。魔始恐慌の直後、政府や大手ゼネコン・皇族の協力によって、皇居の中に元々あったシェルターを近隣の地下デパートと接続する形で急遽建設された巨大なシェルターだ。首都圏の人口の1/3の多くの非魔導師が身を寄せ合っている。かくいう俺も恐慌からの2年ほど、ここで暮らしている。2年も経ったからか、生活水準もそれなりに回復し、最初よりはずっと暮らしやすくなった。

ここでの俺はいわゆる「魔災孤児」という扱いになる。といっても年齢的には、というか普通に働いているのでちゃんとした孤児というわけでもないのだが。まぁ家族を失ったことは事実だ。外出していたときに突如恐慌が起き、母が魔物に襲われ、妹が人ごみの中で押しつぶされ、父は仕事中に行方不明。たった半日でこれが起きた。あの時は本当に辛かった。毎日涙を涸らすまで泣き続けた日々も久しい。しかし、正直もう何も感じない。心が壊れたか、色褪せたか。それに、同じような状況の孤児を百を超えるほど見てきた。俺が何かしたところで、それはありふれた悲劇でしかない。誰一人として見向きはしないのだ。結局何が言いたいかといえば、泣き叫んだところで意味はないからせいぜい働くしかない、という実に合理的な結論だ。そこにもう感情はない。

ただ、やはり過去は捨てられなかったらしい。たまにこうして、家族を失ったその場所に赴く。シェルターの近くは魔導師も多く、比較的安全なのだ。

妹を失った商店街へ着く。かといって、何か感傷に浸るわけでもない。ただいるだけ。10分もいれば飽きて、帰ることになる。最近ようやく再開した、趣味のラノベ書きを進めようかな、なんて思っているところで、物音が聞こえてくる。

「なにこいつ!?全然銃撃っても聞かないんだけど!」

「魔法を撃っても効かない...耐久戦になるかもね...!」

恐らく魔導師の巡行部隊だろう。魔物の性質上、突発的に戦闘に入ることも多いと聞く。俺みたいな非魔導師は早々に立ち去るに限る。そう思い、背を向ける。

「あっ...!危ない、避けて!」

何だ?そう思ったところで頭に強い衝撃と痛みが加わる。そしてそのまま、俺は為す術もなく倒れた。



「どこだ...ここは?」

真っ白い空間で俺は目を覚ます。上下左右すらも怪しい、ただただ白い空間だ。

「目を覚ましましたか?」

後ろから、誰かの声が聞こえてくる。まるで異世界ものみたいな展開してやがる。

「えぇ。ほぼほぼそう考えてもらって構いませんよ?」

思考を読んだ?テンプレではあるが、こうして見ると恐ろしい。

「まんま転移ものですね。これから貴方には、記憶を持ったままいわゆる転移...というより転生という方が適切でしょうか?をしていただきます。」

なんでわざわざ俺を転生させるんだ?俺みたいな人物、探せばいくらでもいるだろう。

「まぁ神々のお遊びというやつですよ。正直ランダムに近いものです。それと、貴方には2つの選択肢を与えます。今の世界にまた転生するのか、剣と魔法の中世的な世界に転生するのか。どちらが良いですか?」

...ちなみに、おすすめは?

「今の世界がいいと思いますよ?今までどちらにも幾人かを送り出してきましたが、中世的な世界になると、衛生事情なり戦争なりが酷いのでかなりストレスのかかっていた人もいましたね。それに、魔法はもう既に今の世界にもあるでしょう?」

それもそうだな。じゃあ、今の世界にでもしておくか...それで転移か転生かあいまい、というのは?

「赤子から始めるわけではない、ということですね。新しい体を作って、人気のない適当なビルに送り出します。容姿は貴方が決めても構いませんよ?」

外に放り出されても生きれる気がしないんだが。

「大丈夫です。魔法や武器、衣服や食事は、ソロでも戦える程度に私が適当に見繕って転生時に装備させておきますよ。食事は食べなくても一応問題はないようにはしておきますが、別に好きに食べてもらっても構いませんよ。」

分かった。せいぜい頑張って作ってみるよ。

「では、終わったら読んでくださいね。」

自らの肉体になるんだ。焦ってもいいことはない。のんびり丁寧に作るとするか。





恐らく数時間が経っただろうか。目の前には、文句のない美少女が出来上がっていた。黒のメッシュが入った白い髪。透き通っているようでどこか濁っているようにも見えるアメジストカラーの目。中学生か、高校生ほどに見える身長、しかしそれにしては細い体つき。

個人的には傑作だと思う。性別が変わっているが、別に気にしない。恐らく大丈夫だろう。

「終わったようですね。では、早速送り出すことにします。心の準備は良いですね?」

あぁ。いつでも問題ない。

「では、良い旅を。自由に生きてくださいね。」



廃ビルの隅で目を覚ます。どうやらコンクリの壁に、体育座りでもたれかかっていたらしい。外を見ると、多分10階くらいの高さだ。ビルの中と言えど、風は容赦なく吹き付け、埃が舞う。言葉通りなら、ここから俺の新しい人生が始まる。しかし、さすがにまだ実感は湧いていない。まぁ、一通り物資や魔法の確認でもして時間を潰すとでもするか。


服は白いTシャツに黒色のダボついたパーカー、短いズボン。腰のホルダーに拳銃とアーミーナイフが入っている。そしてバッグと一緒に大きなスナイパーライフルが置かれている。バッグには予備の服と幾ばくかの栄養食、そして小さな手紙が入っていた。

手紙はあの....神?的な存在からのようだ。

一応あれは女神という括りに入ります。

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