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手が当たっただけなのに

幼なじみなんて、もう家族みたいなもんでしょ?

そう思ってた、のに。

最近、あいつがなんだか私をドキドキさせてくる。

……ち、違うし!

私、別にアイツのこと好きじゃないから!!!

「おい、ちゃんと持てよ、彩。」

涼が、となりで笑いながら俺を見てくる。


「う、うるさい!ちゃんと持ってるし!」


今日は体育祭のボール運びリレーの練習。

男女混合、4人1チーム。

私たちのチームは、涼、悠真、私と、クラスの女子ひとり。


運動神経バツグンの涼と悠真に囲まれて、私は必死だった。


「お前さ、これで本番も同じだったら笑うわ〜。」

悠真がニヤニヤしながら、わざとからかってくる。


「笑うな!私はちゃんとやるもん!」


「まあまあ。失敗しても涼がフォローするだろ?」


「えっ、俺?」


「だってお前、彩のことほっとけないじゃん。」


悠真が軽く肩を叩いてくるけど、涼は「は?」って顔してる。


「別に、ほっとくとかほっとかないとか……。幼なじみだし、当たり前だろ。」


「へー。当たり前、ねぇ。」

悠真がニヤけてる。なんかムカつく。


「ほら、行くぞ!」


涼がボールを抱えて走り出す。

私とペアで運ぶのは、大きなビーチボール。


よし、これは落とさない……!

そう思ったのに。


「彩、急ぎすぎ!」

「あ、あああっ!」


焦って、バランスを崩してしまった。

ボールが、ゆっくりと落ちていく。


「あ、待っ──」

「おわっ──」


涼と私、同時に拾おうとして――


──ぴた。


「……」


涼の手と、私の手が重なった。


「……っ!!」


近い。涼の顔、近い。


「ご、ごめん。」

涼が少し驚いた顔で私を見る。


「べ、べ、別にっ……!気にしてないし!!」

必死でボールを掴んで、私はそっぽを向いた。


「ほ〜らほら!お前ら、今、手、当たってたよな〜?」

悠真の声が後ろから飛んでくる。


「ち、ちがうっ!!勘違いしないで!!好きとか、ぜっっったいにないから!!」


「いや、好きなんて一言も言ってないけど?」

涼がぽかんとして言う。


「…………っ!!バ、バカ!!」


「青春だねぇ〜」

悠真が後ろで大爆笑してる。


もう、最悪。


でも、ほんとは。

あの手のぬくもり、まだ消えてくれない。


……私、どうしちゃったんだろ。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!✨


実は、こういう王道ラブコメを書くのは初めてで、めっちゃ難しかったです!笑

どうやったらラブコメっぽくなるかな?って、かなり悩みながら書きました。


でも、書いてるうちに涼と彩の幼なじみ感がだんだん楽しくなってきて、

悠真くんが茶化すところとかは、特にお気に入りです( *´꒳`*)


もし少しでも楽しんでもらえたら、すごく嬉しいです!

感想やアドバイスも大歓迎です


次回も更新がんばります!よろしくお願いします!



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