6 再び王城へ
第2王子が討伐の2度目の依頼に来る。私は受諾する。シルビアを紹介される。
6 再び王城へ
第2王子がやって来て、討伐を受けてくれるか尋ねられた。マリエールは受けますと答えた。直ぐ行けるか聞かれたので少しお時間を頂ければ出かけられますと告げた。マリエールはクローゼットで分身体を出し王子のところ戻り、お待たせしましたと言った。
門番にはマリエールが王子の馬車に乗るところを見られたがまぁクロゼットから出しても問題ないだろうと思って分身体に伝えた。第2王子には付き添うものがあまりいない。秘書的な女性が一人いるだけだ。しかも馬車で待って居た。王子が一人で行動していいのと思ったけど口には出さない。王子は秘書さんを紹介してくれた。貴族学院で王子とトップ争いをしていた伯爵令嬢で王子の秘書になって貰った。結婚の約束はしていないが秘書しているせいで行き遅れたら責任を取る事になっている。その場合は第1王妃でなくてもいい事になっていると王子,
「討伐出来ればマリエールに第1王妃になって貰いたい。そうしたらシルビアは第2王妃だな。」
絶対に違う人と結婚しますととシルビア。結構仲いいんだと思う。討伐イコール結婚の図式は変わらないのに拒否感がないのは王子の人柄によるものだろう。
王城で国王に挨拶した。国王は、
「聖女が一緒なら安心だ。国のため国民のため力を貸して欲しい。」
という。マリエールは承りましたと応える。
パーティーメンバーを紹介される。何と魔王討伐の時の冒険者達だ。シルビアも討伐に参加するそうだ。シルビアも王子も攻防の魔法が使える。7人中5人が魔法が使えるのはラッキーだ。マリエールは魔法が決め手になると思っている。
「今から転移とフライの魔法を付与します。ドラゴンとの戦いは空中になると予想されます。付与魔法ですので付与者の近くでしか使えません。私が正面を受け持ちますので皆さんはドラゴンの背後から攻撃してください。今日からドラゴンを想定した練習をします。標的は私の分身体で軽いブレスを吐きます。今から付与しますので私が近くによってください。」
6人は近くによって来た。合図して付与魔法を掛けた。
「付与魔法が掛かった筈です。念じてフライや転移を試してください。」
全員がフライや転移が出来るのを確認した。マリエールは
「私の分身体を出しますので、実績的な練習をしましょう。」
マリエール分身体を出して宙に浮かせた。マリエールは分身体の正面6人は側面や背後に位置した。
分身体は始めにマリエールにブレスを放った。マリエールは転移してブレスを避けた。分身体は向き変えてブレスを放つ。避け切れないメンバーがいる。一番上手いのはシルビアだ。上手く転移して魔法を放つ。分身体はしっかりガードしているのであまり魔法は効果はない。時々槍や剣で攻撃を仕掛ける。魔法に比べ効果あるが至近距離からのブレスを浴びる。これは痛い。大きく転移して傷を癒す。回復魔法を持つ冒険者が治療に行く。一日目の訓練はここまでになった。
討伐メンバーは魔王の時の冒険者だ。王子やシルビアも含め討伐メンバー全員にフライと転移を付与した。