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       5 第2王子の依頼

 第2王子がドラゴン討伐の依頼にきた。感じのいい王子様だか、問題もあり即答は避けた。

         5  第2王子の依頼



 第1王子の死亡には何の感慨もなかった。そんなもの私は討伐出来ない。100名の軍勢を打ち破るモンスター誰が相手出来るもんか。マリエールは自分には関係ない事だ。そんな時第2王子の訪問があった。この人もドラゴン討伐の依頼に来たのだ。案の定ドラゴン討伐の依頼だった。

「私は兄を亡き者にしたドラゴンを倒さなければなりません。何卒お力添え下さい。」

第2王子は年は私と近く、誠実そうな人柄でイケメンだ。期待には添いたい。しかし添えない理由は幾らももある。

「私、引退聖女ですし、施設長の仕事もありますし、そんな強敵相手に出来る自信がありません。」

イケメン王子は強引ではなかった。お邪魔しましたと席を立とうとする。流石にマリエールも焦った。ここで逃すと2度と会えない気がする。マリエールは

「お話くらい聞きたいですわ。」

と言った。第2王子は国王より次期国王だと言われた。しかし何の実績ない私が国王になる事は躊躇われた。兄を死に至らしめたドラゴン討伐こそ相応しいと思った。親しい軍人や冒険者に声をかけた。みんなが言う、聖女がいなければ無理じゃないかと。それであなたに頼みに来た。断わられれば私一人で行くつもりだ。と説明した。

「行くにしても今やっている仕事を誰かに引き継ぐ必要があります。魔法の力も衰えていると思います。しばらく返事のご猶予下さい。」

第2王子は満面の笑みで一週間後また来ると言って退室した。

 その頃ドラゴンの被害は拡大していた。ドラゴンが人間の味を覚えてしまったのだ。毎日のように人里を襲う。もはや国に安全な場所はないくらいだ。このドラゴンの恐ろしさは,巨体とブレスの威力と意外な敏捷性、そして自己修復だ。幾ら攻撃しても効果がない。攻撃する側の意欲を削ぐ。これ破るには一気呵成の攻撃と続けての収納しかない。そんな方法は中々思いつかないが出来ることはやっていきたい。

 その晩、魔法が覚醒した。今までに持っている魔法強くなり、今までない魔法が幾つも手入った。フライや転移の魔法は使えそうだ。魔法を試しながら第2王子の来訪を待った。一番大きい理由は分身体が出来ることだ。これなら人の手を煩わせることなく討伐に行ける。分身体とは精神を共有するらしい。分身体は私の気持ちを察して活動する。

 一人でドラゴンを倒せる自信はある。多重魔法は強力だ。そして

収納すれば全てが片ずく。しかしチー厶プレーだ。良さも悪さもある。チー厶メイトがいい人達だと有り難い。魔王を討伐した時は第1王子を除いていい人ばかりだった。あんな人達なら嬉しいが。

 出来れば、少人数の方がいい。依頼の内容がドラゴンの討伐だから強い人達だろうがやりにくい人達だと困る。そのくらいなら私一人に依頼された方がましだ。

 王子がくれたチャンスを活かしドラゴンで困っている人達を助けたい。それが第2王子の実績になり次の国王に成れるならいいことだ。感じのいい王子様だし次期国王にこの人が成ればいいと思う。

 魔法の覚醒があり、問題が解決した。人々のため王子のためドラゴンと対決することを決意する。

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