3 傷病者施設で働く
マリエールを罵倒した母親が首を跳ねられた。マリエールは有名人になった。
3 傷病者施設で働く
王都は祝賀厶ードだ。日頃評判の悪い第1王子でも今日ばかりはヒーローだ。国王に報告に行く。王子は、魔王を討伐して只今戻りました。と報告する。国王は二人の結婚はどうなる。と聞いてきた。マリエールは
「絶対にしません。」
と応えた。国王は興味を無くしたように、後は宰相に任すと言って席を立った。
宰相は王子に退席するように伝え、マリエールに話しかけた。
「教会の傷病者施設で働いて頂きます。魔王討伐の年金は別途支給します。案内はこちらのメイドがします。」
マリエールはメイドと傷病者施設に向かった。施設長は中年のおばさんだった。あまりいい印象は受けなかった。簡単に挨拶を交わし小児病棟に案内された。病棟長は仕事熱心な感じの人で好印象が持てた。具体的な仕事の話をしてくれた。
小児病棟なので、マリエールより年下が相手だ。回復魔法は怪我には効果があるが内的疾患にはあまり効果はない。マリエールは怪我人の対応から始めてた。回復魔法を所持しているのはマリエールだけのようだ。確かに毎日子どもだけでも結構大変だが大人が見れないほどではない。小児病棟長に相談してみた。
「あなたのその外見では、大人に見下されてしまいます。特に男は女性の子どもを尊敬出来ません。あなたは魔王を討伐した聖女です見下したものを生かしておけません。女性の治療には一部当たって頂くつもりです。あなたは人を殺すためにここにいるわけではないでしょう。男性の大人は男性の大人に任せておいて下さい。」
ここは結構警備が厳重だ。そんな意味でいるとは思わなかった。
2ヶ月おきに年金が出る。自分では使いようがないしこの施設に寄付することした。小児病棟長に渡そうしたが、そういったものは施設長に渡してくれと言われ施設長に渡した。
そんなある日こんな事があった。子どもを連れた母親がマリエールのところにきた。母親は開口一番
「こんな子どもで直せるのかね。」
母親の首飛んだ、マリエールの意識も飛んだ。
気が付くとベッドの横にには小児病棟長がいた。
「悪かったね。よほど選んだつもりだし、念おして説明したのだけど聞いてなかったのだね。」
マリエールはあの光景を思いだして悲しい気分になった。
「私この仕事向いていないのでしょうか。回復魔法を活かす仕事これしかないと思ったのですが。」
小児病棟長は思案顔だ
「あなたはかけがえのない戦力だわ。回復魔法を使えるのがあなたしかいないものね。それに二度とない筈よ。この出来事は知れ渡ったしあの母親の首はさらされているしあなたは有名人よ。」
とても喜べないない理由で有名人なのだ。
一時的に診察に来る人減ったけど同時回復魔法が使えることも伝わったので今度は逆に増えた。大人への対応を求める声もあるらしいが、もう二度とあんな思いしたくないのでこのままでいい。
二度目の年金を持っていった時テレパスをして施設長のマリエールの年金を着服している事実が判明した。
施設長はマリエールの年金を着服している。テレパスで判った。