2 結婚しません
魔王は討伐された。完勝だ。勝利の狼煙を上げた。
2 結婚しません
魔王討伐だ。マリエールは美人達のアイドル。いろいろな魔法やこの世界の事、魔王の事を教えてくれる。一番貴重な情報は魔王には光魔法が効く、逆に言えば外の魔法は効かない。最も効果的なのが光と土の貫通魔法だけど、そんな魔法撃てる人物は過去に遡っても僅からしい。光魔法も土魔法も使えるが多重魔法は難しい。光魔法が効くらしいが、光魔法の攻撃魔法は目潰しなのだが効くとは思えない。
日々を過ごし個人的な話題も出る。マリエールの世界で第1王子の様な発言をすればセクハラで警察に捕まるという話しをしたら全員第1王子の様な男は嫌いだとのこと。結婚もし子どももいるのだから普通なら皇太子だが。妻の身分が低く強引な結婚だった事、やる事なす事勝手気ままで協調性が無く強引に事を進めようとするらしい。それに引き換え第2王子は温厚で人の話しを聞き要約成人したばかりだが人望が厚い。第2王子を推す人々は多い。と言う話しを聞いた。魔王を討伐して聖女を妻に迎えれば流石に皇太子になるだろうけど聖女に拒まれたらたとえ討伐に成功しても第1王子に流れは来ない。
徒歩が始まった。小柄なマリエールは山道がきつい。ハアハアいいながらやっとの思いで付いて行く。4日間続いた。こんなに歩いたのは生まれ初めてだ。要約目的地に着いた。4日間の歩行をして光魔法と土魔法の多重魔法が撃てる様になった。これで戦えるという気持ちともう一息という気持ちが交差する。聖女はその役割だけ果たせばいいと思うし、こんな事に命は掛けられないし第1王子は嫌いだし何処かで逃げたい気持ちがある。でも放り出したらこの世界の人々が塗炭の苦しみに会う。それを知って放り出せるほど神経が太くない。やるだけやるしかない。
魔王の周りには大勢の魔獣がいるメンバーが王子とマリエールに道を開こうとしてくれる。マリエールも土魔法で魔獣を倒す怪我したメンバーには回復魔法を掛ける。やっと道が開ける。魔王の顔に光と土の多重魔法を放った。効果はある。王子が槍で魔王の脚を攻撃する。殆ど効果は見受けられない。魔王の尻尾で払われる。回復魔法を掛ける。私の放った多重魔法が貫通魔法に成り、肩を貫通した。魔王は痛みで叫んだ。王子に貫通魔法を付与するので魔王の眉間を狙う様に伝えた。マリエールは光と土の貫通魔法を付与した。王子は眉間に貫通魔法を放った。マリエールは殲滅した。
それで全てが終わった。魔獣達に逃げて行き怪我をしたメンバーには回復魔法をかけた。完勝だ。全員で勝利の雄叫びを上げた。メンバーは狼煙を上げ王城に勝利を知らせた。
帰りも徒歩だ。3日目の晩マリエールは王子の呼び出しを受けた。予め遮音シールドを張った。
「マリエール、私と結婚してくれ。」
矢張りその話か
「お断りします。」
王子はマリエールに抱きつこうとしたので大腿部に貫通魔法を放った。王子は叫び声を上げて痛がった。逆の足の大腿部、両腕に貫通魔法を放った。何度も気絶するのでその度に気付け魔法を放った。30分経ったので回復魔法をかけた。
「この痛みは、私の意思で再発します。不埒な事はされません様に。」
王子はその後、マリエールに関わら無くなった。
王子がマリエールに結婚を迫る。マリエールは断固として拒否する。