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スキル汚部屋しかない俺が異世界で掃除スキルを習得してもしかしたら整理収納アドバイザーになれるかもしれない?!お話【仮】  作者: 三愛 紫月
第一章 真っ白な世界

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連れてこられた部屋

「お久しぶりです。キレート校長」


「あー、久しぶりだな」


そう言って、キレート校長と呼ばれた人物は、笑っている。


「今日は、何の用だ?外来生物を捕まえてきたのかね?」


そう言って、キレート校長は俺をマジマジと見つめてくる。


「あっ!彼は、外来生物ではありません。ここから、20億光年離れた地球という惑星の日本って場所から来たんです」


パーンの言葉に、校長先生は何故か笑い出した。


「あー、異世界の住人か!懐かしいなーー。前にも来た事があるんだよ。君みたいに何かこう……」


そう言いながら、俺を指でさして、その指を上から下までおろしていく。


「汚くなかったですか?」


パーンがそう言うと校長先生は、「そんな言い方はしていないよ」と笑った。


いや、していた。


「していないよ」


校長先生の言葉に、心の声を読まれる事を忘れていた。


「そうですよねで……ハハハ」


俺は、苦笑いを浮かべながら校長先生を見ていた。


「で、今日は何の用かな?パーン」


「実は、彼にスキルを習得させてあげて欲しいんです」


「スキルか……。君のスキルを見せてくれるか?」


俺は、その言葉におでこをトントンと叩いた。


「ほうほう。スキルが、これだけか……」


そう言いながら、校長先生は顎髭を触っている。


「どうでしょうか?」


「いやーー。とても、面白い」


「で、学費何ですが……」


パーンの言葉に校長先生は、「特待生にしようと思ってる」と告げた。


「わかりました。ありがとうございます」


そう言ってパーンが頭を下げるから、俺も頭を下げた。


「少しだけ、準備んするから外で待っててくれ」


「わかりました」


俺とパーンは、頭を下げて部屋を出た。


「よかったね」


「ありがとう、パーン」


「まさか、特待生に選ばれるなんて!本当に、良かったよ」


「学費がかからないから?」


俺は、パーンにそう言うとパーンは、「それもあるけど……。それだけじゃないよ」と言った。


「どんな事があるんだ?」


「特待生は、ここの入学費と授業料がいりません。授業料が一般コースで、20万キラリ。プロコースで60万キラリです」


「一般とプロって何が違うの?」


「一般は、掃除スキルの習得が10個までになります。産まれた時に持っていた掃除スキルもありますから……。普段生活をする分には、充分です」


パーンは、そう言いながら眼鏡をあげる。


「プロコースは、一般と違って、習得する掃除スキルが100個以上になります」


「ひ、100個?!」


「はい。こちらは、最終的に仕事などにする人向けですね」


そう言って、パーンはコホンと咳払いをひとつしてから俺を見つめた。


「特待生は、プロコースにしかありません」


「えっ?」


俺は、間抜けな声を出してパーンを見つめていた。


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