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スキル汚部屋しかない俺が異世界で掃除スキルを習得してもしかしたら整理収納アドバイザーになれるかもしれない?!お話【仮】  作者: 三愛 紫月
第一章 真っ白な世界

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スキルの習得

「スキルって習得出来るのか?」


パーンは、俺の言葉にニコニコ笑って頷いている。


「ここでは、スキルは習得するもんなんですよ!ほら、あなたの国では……」


「魔法使いのアニメとか映画の話しか?」


「あー、そうです。そうです。ここも、習いに行くんですよ。行きましょう」


そう言って、パーンは俺を案内してくれる。白い道は、兎に角歩きにくい。


「あっ、そこ石です」


ドテッ……。


「いたたた」


「う○……。踏んでますよ。手で」


「えーー」


白のせいで何もかもがわからない世界。


「手洗いたいんだけど……」


「学校まで、我慢して下さい。気をつけて下さいよ!溝です」


「いたっ」


パーンが言うのが遅いせいで、俺は溝に落ちた。


色がないって、めちゃくちゃ不便じゃねーかよ。


「つきました」


ドンッッーー


「いっっ」


「そっちは、壁ですよ!入口は、こっちですよ」


「あっ、ごめん、ごめん」


白一色って、本当に不便だな。


「トイレ行ってからにしましょう」


そう言って、パーンにトイレに連れて行ってもらった。


「臭いもないんだなーー」


「そうですね。定期的に除菌水が撒かれてますからね」


「何、それ?」


「また、キラキラした目で見るのやめて下さいよ」


パーンは、そう言って俺に怒っているけど……。現世に帰って、除菌水を降らせるなんて事が出来たら億万長者になるではないか……。


「あのーー。夢を膨らませるのは勝手ですが……。そんな魔法はありませんよ」


「えっ?そうなのか、残念だな」


俺は、あからさまにガッカリしてみせた。


「そうですよ。国の偉い人達が開発した技術ですし……。除菌水は、生物が被るのは危険なんです。だから、私も除菌水を撒かれているのは見た事がありません。ただ、除菌水が撒かれてるって知っているだけです……」


「そっかー。そうだよな……。簡単には、わからないよな。そうだよな。簡単にわかったら向こうでも作られてるよなーー」


「そうですね。簡単に真似できたら病気も、クローも、アオーも無害ですね」


パーンは、そう言いながら笑っていた。


俺も、丁度手を洗い終わった。


「行きましょうか!」


「ああ」


俺は、パーンについていく。


どれも全部白い。


どの部屋に誰がいるかこんなんでわかるのかな?


俺が、そう思ってるとパーンは止まった。


「ここです」


そう言って、パーンはコンコンとノックをした。


「誰だ?」


「パーンです」


「おお、入れ」


そう言われて、パーンと一緒に、その部屋に入った。


「失礼します」


「おお、どうした?」


そう言って、真っ白な顎髭を生やしたおじさんが笑っている。




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