表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/52

シェッフルが出来る事

『あのーー。時間がないですよ』


シェッフルに言われて、我に返る。


「じ、じゃあ、手伝ってくれるか!カレーなら、何か小学生の頃に作ったんだよ。ほら、学校行事で。だから、ちょっと待ってよ」


何故、俺がここまでてんぱっているかと言うと……。さっきのシェッフルの言葉だ。


さっきシェッフルは俺に『ご飯は、あなたが考えたものからしか生み出せません。だから、私達は何も出来ませんよ』と言ってきたのだ。


俺は、この言葉を理解するのにかなりかかった。


そして、気づいた今、かなり焦っている。


シェッフルが言いたい事は、ようは俺が想像したものからしか料理を作る事が出来ないという事だ。シェッフルは、シェフではあるが料理を1から想像し作る事が出来ないのだ。


って、そんな感じだったするけど……。俺が、忘れていただけかーー。


とりあえず、シェッフルに用意してもらう為に俺は必死で、カレーを思い出していた。


『カレーなのはわかりましたが、この四角い箱はなんでしょうか?』


シェッフルに言われて、俺はそれを見つめる。


「こ、これは関係ない。ご、ゴミだ」


ニコニコちゃんカレーのパッケージをシェッフルが持っていた!


想像したのは、両親がなくなってから食べていたレトルトカレーだったらしい。


待てよ、待てよ。思い出せ!カレーだ、カレー。


『この銀のものは、何ですか?何か道具ですか?』


「いやーー。これも、ゴミだよ」


自分が情けないし、恥ずかしい。どうやら俺は、中身のパッケージを想像していたらしい。

慌てて、ゴミ箱に捨てた。


「ちょっと待ってくれ」


『はい、大丈夫ですよ』


俺は、またカレーの作り方を想像する。


カレー、カレー、カレー。


思い出せーー。


思い出せーー。


下を向いて、必死で考える。


『おぉ!これは、凄いですね』


シェッフルの言葉に顔を上げる。


「それ、何?」


シェッフルは、手に何かを持ちながら笑っている。


『これは、あなたが生み出したんですよーー。四角いキューブ状の野菜ですね』


シェッフルの言葉に、俺はニコニコちゃんカレーの野菜を思い出したのに気づいた。


確かCMで言っていた。


【野菜がキューブ状になって食べやすくなったよ!ニコニコ、ニコニコ、ニコニコちゃんだねーー】と……。


『でも、こちらは固くて食べれそうにないですねーー』


俺は、シェッフルの言葉にキューブ状の野菜を掴んだ。


「こ、これは……」


どうやら、テレビのCMを思い出したらしく。野菜というより部品だ。


ま、待てよ!


これって、使えるんじゃないか?


俺は、カレーを想像する。


もしも、想像したものが生み出されるとしたら……。


少しずつ読んでくれている人が増えて嬉しいです。ここで、一つ。ニコニコちゃんカレーの会社がニコニコ出前を作ったんです!主人公アーキーは、ニコニコちゃんカレーが大好きでした。理由は、次のお話で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ